富士見の山として有名な金時山(きんときやま)へ登山に行きました。頂上からは富士山のほか、大涌谷方面の景色も望めるという展望の良さ。山頂の茶屋では、カレーうどんと石焼き芋をいただきます。難所も少なく初心者向きの山ということで、フォトトレッキングを楽しんできました。
<目次>
コース概要とコースタイム。
<コースタイム>
金時山(きんときやま)
標高1,213m
1月7日、晴れ時々曇り。
マイカー登山、日帰り。
金時登山口駐車場から出発の周回ルート。
8:50 駐車場出発・スタート
9:01 広時神社
9:11 金時手毬石
9:33 金時宿り石
10:52 金時山山頂
11:03 金太郎茶屋・昼食
11:52 金時神社分岐
12:18 矢倉沢峠分岐(うぐいす茶屋)
12:56 金時登山口バス停
12:11 駐車場到着・ゴール
合計 3時間21分。
特に難所などはありませんでした。木の根が張った箇所があるので足下に注意することぐらいです。初心者でも安心して登れるコースだと思います。
トイレは公時神社前に、金時公園公衆トイレがあります。このトイレはエヴァンゲリオンとのコラボなので、興味のある方は是非立ち寄ってみてください。山頂にもトイレ(有料100円)があります。
利用した駐車場は、公時神社前の道路の向かい側にある「金時登山口駐車場(有料)」。そのほか、公時神社側に「金時ゴルフ練習場 駐車場(有料)」と、無料の「金時公園駐車場」があります。
当方、初心者の50代夫婦。どちらも高所に弱く怖がりなため、難所などのクリアには時間がかかります。写真撮影・休憩が多いのでコースタイムは標準よりもかなり遅くなっています。
コースタイムは撮影した写真のExif情報や、メモなどから書き出しています。あくまでも目安となります。
公時神社から登山スタート。
公時神社の前の道路の向かい側にある、金時登山口駐車場に車を停めて登山スタートです。
神社の境内に入って見えてくるのが、社務所とニワトリが数羽。
「コケコッコー」と叫ぶように鳴いていて、ちょっと驚きました。それにしても何故ここにニワトリがいるのかはわかりません。社務所で飼われているのでしょうか。
公時神社(きんときじんじゃ)には、金太郎のモデルとなった源頼光に仕えた四天王の一人、坂田公時(さかたのきんとき)が祭神として祀られています。
登山の安全をお願いして登山道に入ります。
登山道は神社の横にあります。
登りでの見どころ。
しばらくは、写真のような登山道が続きます。樹林帯を歩くので展望はあまり良くはありません。
公時神社からのコースでの見どころは、金時手毬石、金時神社奥の院、金時宿り石になると思います。今回は見落としてしまいましたが、ほかにも金時蹴落石という巨岩もあるそうです。
登山道を歩きはじめて、あまり時間が経たないうちに金時手毬石が見られるポイントにやってきました。
金時手毬石は金太郎が手毬代わりに遊んだという巨岩。笹や木々、苔に覆われてわかりづらい状態です。標識が目立たないので見落としやすいと思います。
登山道と舗装路が交差する箇所があります。車が来るかもしれませんので、確認してから渡ります。
金時神社奥の院入口の道標に従って、少し登山道を外れていくと、金時神社奥の院があります。あとから知ったのですが、この巨岩の上には小さな祠とマサカリが置かれているとのこと。脇から岩の上に出ることができるそうです。
金太郎が母の山姥と暮らしていた場所と言われている大きな岩。本当に大きい。
もともとは割れておらず、昭和6年に突如として割れたそうです。ということで、金太郎が割ったものではないそう。
登山道は岩に沿って左側にあります。
登山道は中盤以降、徐々に辛くなってきます。
木の根が露出したところが多くなってきました。段差などもあるので転ばないように気をつけます。
木の根っこに合わせ、傾斜もキツくなってきました。
ここを頑張って登りきれば、ところどころ展望もひらけてきます。その後は多少キツい箇所もありますが頂上はすぐそこ。あと一息です。
頂上では富士山と昼食を。
やってきました金時山の頂上です。登り切った先に見えるのは富士山!
・・・と言いたいところですが、微妙に雲が。朝方は雲もなく富士山はよく見えていたとのことだったのですが、雲が出てきてしまいました。残念。
富士山とは違う方向ですが、芦ノ湖が見えます。
頂上にある猪鼻神社。こちらの他にも2箇所あり、金時山山頂を境界とする3つの村がそれぞれ石祠を祀っているそうです。
山頂には2軒の茶屋があって、今回は神奈川県側にある金太郎茶屋を利用させていただきました。
まずは、ほっかほかの石焼き芋。1日限定20本だそうです。1本500円。山の上で食べる焼き芋は、それはそれは美味しいもの。
そして金太郎茶屋オリジナルの「まさカリーうどん」。スパイスが効いているような感じもします。何が「まさカリー」なのかと突っ込んだりせずに、身体が素直にうまいと感じました。温まります。
うつわを返却したときにいただいた金太郎飴。なんだかほっこりします。嬉しいですね。
金太郎茶屋の石焼き芋とまさカリーうどんで、金時山の山頂グルメを堪能することができました。
ちなみに静岡県側には「元祖 金時茶屋」があり、こちらは「金時うどん」や「大粒なめこ入りみそ汁」が人気だそうです。次に金時山に来るときはこちらでも頂きたいですね。
お昼をいただきつつ富士山の様子をみていたのですが、雲は増えるばかり。残念ながら、はっきりと見ることができないまま下山となりました。
下山します。
頂上からの下りは、金時神社分岐から矢倉沢峠分岐、金時登山口バス停という展望が楽しめるコース。金時登山口バス停から駐車場までは、一般道を歩いて戻ります。
下山途中の展望です。湯気の上がる大涌谷、仙石原のすすき、右端に少しだけ芦ノ湖が見えていました。
見えているのは明神ヶ岳へと向かう登山道。背の高い笹に挟まれたちょっと不思議な雰囲気の道が続いていました。途中の分岐で間違えないよう気をつけて、金時登山口へ向かいます。
登山口に着きました。ここから住宅地を抜けてバス停のある大通りへ。道に迷うことはないと思います。
住宅街を抜けて大通りへやってきました。
バス停「金時登山口」からは一般道を歩いて駐車場へと戻りますが、交通量が多いので注意が必要です。
金時山登山のまとめ。
今回のコースでは、登りに金太郎(坂田金時の幼名)に由来する巨岩を見て、頂上からは目の前に広がる富士山を見ることができました。雲がかかってしまったのは残念ですが、また登る理由ができたともいえます。山頂では金太郎茶屋で焼き芋とカレーうどん。なかなか楽しむ要素の多い登山となりました。
*この記事内の登山におけるコース状況やアクセス、駐車場などの関連施設の情報については、登山日のものになります。登山される場合は最新の情報を確認のうえ、お出かけください。
参考にしているのはこの本です。金時山の登山コースは他にもあるので、そちらからも登ってみたくなります。
撮影機材について。
撮影に使ったカメラはPENTAX K-1 MarkⅡ、レンズはHD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limitedです。記事内の写真は、jpegは撮って出し、RAWは現像ソフトのキャプチャーワンで調整・書き出しをしています。どちらの場合もブログ用にリサイズのみしています。