猛暑続きの夏、どこか涼しい山に行きたいということで、標高が高くアップダウンの少ない美ヶ原高原へハイキングに行ってきました。
美ヶ原高原は、標高2,000mほどの牧場などが広がる一帯の台地の総称。最高峰は標高2,034mの王ヶ頭です。ハイキングコースも整備されていて歩きやすく、この時期は高山植物も豊富に見られます。コースに点在する展望地を、涼を感じつつ巡って来ました。撮影に使ったのはPENTAX K-3 MarkⅢとHD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRです。
<目次>
美ヶ原台上駐車場。
美ヶ原台上駐車場に車を駐車。ここは、道の駅 美ヶ原高原と美ヶ原高原美術館の駐車場で約800台の車を停めることができるそう。出発時のヤマレコの記録によれば標高は1,936mで、駐車場からの景色でも十分に楽しめます。
↑上の写真は駐車場からの景色の一部ですが、左下の方に美ヶ原高原美術館の野外展示が小さく写っています。
美ヶ原台上駐車場(道の駅美ヶ原高原前)
〒386-0507 長野県上田市武石上本入2085−70
収容台数:約800台
駐車料金:無料
トイレあり
24時間出入り可
マップコード:468 527 187*86
歩きはじめてすぐの牛伏山。
出発して15分も歩けば牛伏山の頂上に到着です。標高は1,990m。頂上からはこれから向かう王ヶ頭ホテルとその側にある電波塔を見ることができます。
美ヶ原高原の気温は松本市街地から10度ほど低いとのこと。平地での気温が35度なら25度なので、間違いなく涼しい。この日は終日Tシャツで歩きましたが、休憩中などは一枚羽織るものがあってもいいような気候です。いくら涼しいとはいえ紫外線は強いので、日焼け止めを塗るか、長袖の方が良かったかもしれません。後日、腕の皮が剥けるほどの日焼けをしていました。
山本小屋ふる里館の近くにある牛伏山を示す牛さんの像。子供たちが跨ったりして遊んでいました。往路で人気だったので、復路の人が減ったときに撮影。
美ヶ原高原のシンボル、美しの塔。
美しの塔は、濃霧になることが多い美ヶ原の遭難対策として、高原のほぼ中央に設置されています。1954年に設置、1983年に改築され、霧鐘を備えた避難塔でもあるそうです。
美しの塔といえば、星空写真としても有名です。
ドラマ化もされた人気コミック「カメラ、はじめてもいいですか?」の1巻、8枚目(第8話)からミトとチサトが訪れる撮影地でもあります。漫画の中では星空の撮影に来ているのですが、美ヶ原高原観光協議会のHPでも「タイムラプスの聖地 美ヶ原高原」と謳っているだけあって、星空が綺麗に撮影できそうな場所だと思いました。
コミックの方は5巻まで購入しました。漫画に興味がなくても、話の間に書かれるカメラの解説や、ロケ地などは大変に参考になるので、試しに読んでみることをおすすめします。
作者は漫画「ヤマノススメ」のしろさん。
美しの塔の周りや今回のルート上にところどころ咲いていたのはハクサンフウロ。定番の花なので物珍しくもないですが、個人的にはこういう定番の花がとても好きなのです。
こちらもところどころで咲くマツムシソウ。
ウツボグサもよく咲いていました。
しばらくは長閑な牧場の風景が続きます。
今回のコースは、往路でアルプス展望コースを歩き、王ヶ鼻まで。復路で最高峰の王ヶ頭、王ヶ頭ホテルを通過する美ヶ原パノラマコースを歩きます。
美しの塔から少し歩いたところにある、塩くれ場分岐でアルプス展望コースの方へ向かいます。分岐を過ぎてすぐにトイレあり。
このルート上のトイレは、この塩くれ場トイレのほか、王ヶ頭ホテルや山本小屋ふる里、美ヶ原台上駐車場にあります。場所によっては利用料がかかるので小銭を用意しておくと便利です。
アルプス展望コースを歩く。
アルプス展望コースは、塩くれ場分岐から美ヶ原の南側の淵を巡るコースです。断崖絶壁などもがあり、景色の素晴らしいコースとなります。足場の悪い箇所も少しありますが、特に難所というような場所はありません。
日差しは強いものの涼しい風を感じます。
コースの左側(南側)は崖で、見晴らしいのいい景色。右側は美ヶ原の牧場や草原を見ることもできます。
コウリンカの花が咲く斜面も見ることができました。
アルプス展望コースの一番の展望地(だと思う)烏帽子岩です。
道標には「烏帽子岩 これより先危険」と書かれていて、暗に自己責任を告げています。確かに断崖絶壁で子供には危険だと思いますが、大人たちは割とギリギリ先まで行って、記念撮影をしていました。
僕は、・・・途中までしか行けませんでした。
王ヶ頭ホテルがちらほらと、見えたり見えなかったり。
振り返って見た景色も絶景です。
この先で美ヶ原パノラマコースと合流し、その先の王ヶ鼻へ向かいます。
「美ヶ原高原へハイキングに行ってきた2」へ続きます。
今回のカメラ、PENTAX K-3 MarkⅢとレンズHD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRを、烏帽子岩を背景に記念撮影しました。