神奈川県立津久井湖城山公園に野鳥撮影とハイキングに行ってきました。11月中頃で紅葉はしていたものの、まだ木々に葉は多く残っており、野鳥観察には少し早い感じもしました。ハイキングはパークセンターから公園内の散策、城山山頂に登り津久井湖へ。撮影機材はニコンD500にAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR。風景用にRICOH GR3です。
<目次>
- 歩きはじめで野鳥に会えました。
- デッキ園路を歩く。
- 城山山頂へハイキング。
- 山頂の飯縄神社。
- ご神木と宝ヶ池。
- 津久井湖へ。
- 根小屋地区の駐車場へ戻ります。
- 県立津久井湖城山公園について。
- 撮影機材について。
- ガイドブック。
歩きはじめで野鳥に会えました。
津久井湖とは反対側にある根小屋地区の駐車場に車を停め、パークセンターを過ぎるとエナガやシジュウカラ、ヤマガラなどの混群を見ることができました。時間は9時30分頃。朝は雲がでてしまっていてISO感度が高くなってしまいました。
散策路からの撮影で、トリミングなしでの鳥のサイズはこのくらいでした。
城山公園内ではもっと近くで鳥を観察できることもありますので、必ずしも小さくしか撮れないというわけではありません。
シジュウカラ。東京の街中でも見かけることがあるので珍しい鳥ではありませんが、やっぱり見れると嬉しいです鳥ですね。
サンショウクイをはじめて見られたのに、撮れたのはこれ一枚だけ。ショックすぎます・・・。
気分を上げてくれるヤマガラさん登場です。ちょっとコミカルな感じで朗らかな鳥ですね。撮影をしなくても、双眼鏡があると野鳥を観察できるのでおすすめです。
細かいドラミングの音を響かせるコゲラももちろん一緒に行動してました。
このほかガビチョウも姿を見せましたが、すぐに茂みに入ってしまったので撮れませんでした。
10分くらいの間にたくさんの鳥たちがやってきたのがこちらの場所。野鳥撮影していた散策路からGR3で撮っています。写っている木の柵の上あたりに鳥たちはやってきました。手前は畑のようになっていて、この柵には近づけないようになっていました。
デッキ園路を歩く。
津久井湖城山公園は歩きやすくデッキ状に整備されている箇所もあります。他の場所も歩きやすく整備されていますが、登山道などは足場が悪くなります。うっかり登山道に入ると危険な場所もありますので注意が必要です。
マユミの木がありました。紅葉の時期(10〜11月頃)にピンクの実がなります。可愛らしい実で野鳥も食べにくるのですが、毒があって人間は食べることはできません。野鳥観察では、こうした木の実などを野鳥が食べにくるので気にしながら歩いています。
歩いていると不意に茂みから飛び出してきたシジュウカラ。とっさにシャッターを切って撮れました。
デッキ園路はジグザク道になっていて坂を上がっていきます。根小屋地区の一周は約2km。途中から湖畔展望園路を歩けば、花の苑地・津久井湖観光センターへ向かうことができます。
11月中頃の紅葉の様子。まだまだこれからが本番のようです。この日は暖かく、日が出てからはちょっと汗ばむこともありました。朝は涼しかったので調整のできる服装がいいと思います。
城山山頂へハイキング。
デッキ園路から城坂に入り、位置番号7番より登山道を城山山頂へとめざします。
野鳥撮影用のNikon D500とAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRは手持ちのまま(ストラップでたすき掛けしています)。途中で野鳥に出会えるかと思いましたがまったく見ることはできませんでした。カメラバックは車に置いてきてしまったので仕方がありませんが、結構な急登が続くのと、危険な箇所は無いものの滑る場所もあったのでバックかリュックなどに収納したかったです。
城山は津久井城と呼ばれる山城でした。そのため外部からの攻撃を防ぐため「堀切」と呼ばれる大きく掘り込んだ箇所もあります。平時は「引橋」というハシゴのような橋をかけるそうですが、登山道ではそのままの堀切を歩くことになります。
無事に山頂につきました。山頂からは津久井湖を見ることができます。
パークセンターから山頂まで、写真を撮りながらゆっくり歩いたので1時間30分くらいかかりました。パンフレットによると30〜60分くらいだそうです。
山頂は開けていてベンチも設置されています。トイレはありますが、売店などはありません。持参したお弁当をこちらでいただきました。
山頂の飯縄神社。
山頂でお昼をいただいたあとは、そのまま尾根伝いにある飯縄神社に立ち寄りました。
飯縄神社は津久井城の守護として建久8年(1197年)に勧請されたそうです。
現在は保護のためだと思われる柵に覆われていますが、とても雰囲気の良い場所です。
台座には大正十五年の文字がある狛犬。流れのある彫りがイケメン的に思えますがいかがでしょうか。
対の阿側の狛犬。こちらはお顔が欠けてしまっていますが、それもまたカッコいい。ずっと手持ち(ストラップでたすき掛け)の200-500mmf5.6で撮ってみました。
ご神木と宝ヶ池。
飯縄神社を参拝したあとは頂上周辺を散策してみます。
平成25年の落雷によって焼けて倒木してしまった大杉。城山のご神木ということで、樹齢は900年くらい。焼け跡も迫力がありました。
炭化してしまった部分。苔が生えはじめていますが生々しさが残ります。
こぢんまりとしている宝ヶ池。枯れることのない池ということで、実際に水がありました。ただ、水量は少なめ。山城には水が必要であるということから大切にされていたそうです。この宝ヶ池のほかにも井戸跡があり、山麓には湧水が多くあるそうです。
津久井湖へ。
登ってきた道を戻り、位置番号7番から根本登山道、湖畔展望園路を使って花の苑地、津久井湖観光センターへ向かいます。
途中で出会ったガビチョウ。
暗い茂みの中で見つけたアオジ。
移動しながらの野鳥撮影では、遭遇率が低いように思いました。野鳥がやってきそうな場所で待ちながらの方が、いろいろな野鳥を撮影できたのかも。
花の苑地、ガーデンテラスにやってきました。季節柄なのか花は少なめ。写っている建物が津久井湖観光センターで地元野菜などが売っていました。
津久井湖側から見た城山ダム。凪いだ湖面に空に浮かぶ雲が写っていました。
根小屋地区の駐車場へ戻ります。
だんだんと陽も傾きはじめてきました。紅葉に透ける光が素敵です。
途中、高い枝の上でジョウビタキの雄が囀っていました。
セグロセキレイとハクセキレイが一緒に地面を啄んでいました。合計4羽くらいでしたがこの2種は仲が良いのでしょうか。
セグロセキレイとハクセキレイと撮影したあとは駐車場に戻り、帰宅となりました。
県立津久井湖城山公園について。
津久井湖城山公園は相模川にある城山ダムと津久井湖、そのすぐそばにある津久井城
跡の城山を整備した神奈川の県立公園です。探鳥地としても有名でガイドブックにも記載されています。
登山道をハイキングをしなければ、整備された道なのでスニーカーなどの普段着で探鳥することが可能です。山頂に向かうなら登山靴やハイキング向きの靴、服装にした方がいいでしょう。
今回利用した根小屋地区の駐車場の利用時間は8時から19時まで。駐車料金は無料です。
そのほか、城山ダム側には複数の駐車場があり、利用時間は8時から19時まで。駐車料金は無料。いずれの駐車場も19時に閉門するので注意が必要です。
*利用時間などは変更される場合があります。詳しくはHPなどでご確認ください。
撮影機材について。
たすき掛けにしていたとはいえ、レンズ単体で2.3kgもあるAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを持って登るのは無理がありました。何より登山中に滑って転ばないか心配で、せめてカメラバックかカメラリュックにしまっておきたかったです。
サブカメラというよりもメインカメラになったとも言えるRICOH GR3は片手で撮影できるAPS-Cサイズのコンデジ。センサーサイズはD500と同じ。画質はほぼ同等なので一緒に使っても遜色ありません。GR3を持ち出すようになってからは、ニコンの広角レンズはいらないかも?なんて思ったりもします(笑)。
ガイドブック。
津久井湖城山公園はどちらの探鳥地ガイドブックにも載っています。今回の撮影でも野鳥を見つけることができましたが、もう少し寒くなった方が野鳥との遭遇率はあがるようです。冬はルリビタキ、ジョウビタキなど。夏はキビタキやオオルリが観察できるようです。書いてある内容が違うのでどちらも持っておく方が役に立つと思います。