榛名山は榛名湖を囲む山々の総称。榛名富士はその中央火口岳で均整のとれた山容が素敵な山。烏帽子ヶ岳からは目の前に榛名富士、その横にある榛名湖と囲むように連なる山々を見ることができます。
今回は榛名富士と烏帽子ヶ岳に登ったあと、榛名湖の湖畔を歩きました。雲のために榛名富士からの眺望はありませんでしたが、烏帽子ヶ岳からは榛名富士や榛名湖の美しい景色を見ることができました。
<目次>
駐車場。
榛名公園ビジターセンターの駐車場を利用しました。天気を読み間違えて完全に雲の中。霧雨のような状態です。
ここからは、晴れていれば榛名富士が見ることができます。
榛名公園ビジターセンター
マップコード:94 780 128*00
料金は無料。トイレあり。
榛名湖の東側、榛名山ロープウェイ乗り場の近くです。駐車場はビジターセンターの周囲や湖畔にもあるので停められないことはないと思います。
ビジターセンターの右方向に少し進むと榛名富士への登山口があります。
登山者よりも観光客が多く、ここからロープウェイ乗り場まで歩いて行かれます。
榛名富士は雲で真っ白。
登山口はすぐにわかりました。紅葉は終わりかけ。
派手さはありませんが、穏やかに色づいた景色を見ることができます。
登山道は緩やかに登っていきます。
とくに何もなく、山頂手前にあるロープウェイ駅前に到着です。
ゆっくり歩いて、ここまで60分くらいです。
榛名富士山頂駅も真っ白。駅の標高は1366mです。ロープウェイの搭乗時間は2分50秒。あっという間にここまで来られます。
雫の着いた枯れ草が綺麗でした。
榛名富士山神社への参道です。ロープウェイ利用の観光客が多くいらっしゃいました。
霧がかかった鳥居がいい雰囲気です。
榛名富士山神社で登山の無事をお参りします。
こちらの社殿は昭和39年の建立。ご祭神は木花開耶姫命。縁結びや安産のご利益があるとのこと。
絵馬を奉納されたい方は麓のロープウェイの駅で購入できるそうです。
案内板には近隣の山々や、白根山、赤城山、遠くに筑波山も描かれています。
そして晴れていれば、谷川連峰や浅間山そして富士山も見ることができるそうですが・・・。
榛名富士山頂には一等三角点があります。場所は社殿の横で見落とすことはないでしょう。点名は「榛名富士」で、標高は1390.27mになります。
頂上を一通り見てまわったのですが、相変わらずの雲の中。下山して烏帽子ヶ岳へ向かうことにしました。
下山は「ゆうすげ 元湯」方向へ。登山道は多少ぬかるんでいたものの、難所などはありません。
足の速い数人に抜かれつつ、無事に下山。とくに危険な箇所はないものの、滑らないように歩くと時間がかかりました。
榛名湖温泉 ゆうすげ元湯の隣になる公衆トイレ。メジャーな観光地なので、湖畔には公衆トイレが整備されています。
烏帽子ヶ岳から見る景色。
目立つ位置にある登山道入口の案内板。
榛名富士を下山した場所から少し歩いた場所にあります。道なりに来ればそのまま登山口です。
加護丸稲荷大明神を通って登山開始です。
鳥居の扁額には「加護丸稲荷大明神」と書かれていました。
目の前に見える鳥居の後に倒れて朽ちかけている鳥居もあるので、踏まないように避けて進みます。
ご由緒などが書かれたものは見当たりませんでした。
烏帽子ヶ岳の登山道は榛名富士よりも少し険しいと思いますが、それでも難しいと感じることはありません。初心者でも大丈夫だと思います。
鬢櫛山(びんぐしやま)との分岐に来ました。ここから傾斜が急になっていきます。
分岐の先にも加護丸稲荷大明神の鳥居があります。
こちらには少し傾いたお狐様(狛狐)がいらっしゃって、出迎えてくれているように感じます。
石や岩が出てきますが、特に危険はありません。
でもちょっと息切れしてしまうのは歳のせいですね。
加護丸稲荷大明神の本宮でしょうか。
こちらの大きな岩あたりから、少々道が険しくなります。
ロープが下がった岩が見えてきました。
でも、ロープは使わずに岩の左右から登れます。
ここを越えれば、頂上はすぐです。
烏帽子ヶ岳の山頂に到着です。標高は1363m。
先ほどの岩を越えると、丘のような場所で笹原が広がっています。
木立があって眺望はそれほどよくありません。
山頂標識は2ヶ所。雲がなければそれぞれの背景で見え方が違うのかもしれません。
この先の少し歩いたところに展望地があるのですが、山頂到着時点では雲は晴れておらず、眺望はなし。
仕方ないので、お昼休憩としました。
のんびりお昼を食べていると急に日が差してきたので慌てて展望地へ。
ぐんぐん雲が移動して、しばらくすると榛名富士が見えてくるではありませんか。
全部の雲が取れるか取れないか・・・。
で、しばらく待ってみたもののこの写真の榛名富士が一番綺麗に見えた状態。
その後、下から上がってきた雲に再び隠れてしまいました。
榛名富士のすぐ隣には榛名湖が見えています。
こちらも同じように雲が晴れたり隠れたり。とてもドラマチックで美しい時間でした。
景色は駄目かと諦めていたので、榛名富士と榛名湖を見ることができたのでとても満足です。
素敵な時間を過ごしたあと下山しました。
ですが・・・。
下山して、ふと、榛名富士が見えていることに気がつきました。
「晴れてる・・・。」
もう少し山頂にいればと思うものの、こればっかりは仕方ありません。
振り返れば、雲の晴れた烏帽子ヶ岳もはっきりと見えていました。
湖畔を歩いて戻ります。
下山後は湖畔の散策路を紅葉を見ながら駐車場へ戻ります。
烏帽子ヶ岳登山口から駐車場までは45分ほど。
散策路は整備されているのでラクに歩けますが、綺麗なスニーカーなどでは汚れてしまうかも。適度なアップダウンもあるので、気を抜くとズルッと滑ったりするので気をつけましょう。
散策路からは、雲ひとつない榛名富士が見えていました。
榛名湖の向こうに見えるのは掃部ヶ岳(かもんがたけ)。榛名湖を囲む山々の最高峰で1446mです。榛名富士と掃部ヶ岳をセットで登り湖畔を一周することもできるようです。
ビジターセンター向かいの湖畔に到着。
駐車場に戻れば本日のコースは終了です。
<コースタイム>
榛名公園ビジターセンター駐車場(8:57)→(10:12)榛名富士山頂・榛名富士山神社→(11:31)烏帽子ヶ岳登山口→(12:49)烏帽子ヶ岳山頂・展望台→(14:01)烏帽子ヶ岳登山口→(14:48)榛名公園ビジターセンター駐車場
11月10日 曇りのち晴れ
合計時間(休憩含) 5時間51分
合計距離 6.6km
登り593m ・ 下り 586m
*登山初級の50代夫婦。写真撮影・休憩が多いのでコースタイムはかなり遅いと思います。
分県登山ガイド 群馬の山。今回のルートはありませんが、杏ヶ岳まで行く掃部ヶ岳のルートや、榛名湖から少し離れた二ツ岳、榛名天狗山の登山ルートなどが掲載されています。関東などでまとめられた登山コース本にはないルートも載っていて、あると便利なガイド本です。
撮影機材。
カメラはPENTAX K-3 MarkⅢ。レンズはフルサイズ対応のHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR。APS-CのK-3Ⅲでは換算43mm〜161mmのズームになります。
この組み合わせでは広角側があまり広くないので、烏帽子ヶ岳山頂から見える榛名富士と榛名湖を一枚の写真に収めることができませんでした。ただ、そうした広角側を割り切ることができるなら扱いやすい標準〜中望遠のズームとなります。とはいえ個人的に中望遠が苦手で、今回の撮影ではあまり役に立ちませんでした。
ほとんど28mm(換算43mm)で撮影しており、単焦点レンズを使っているようです。
そもそもズームが使いこなせていないので、僕にはもったいないレンズですね。
写りはシャープ。防滴なので雨が降るかもしれない場合などでも安心して使えます。