ニコンのマイクロレンズAI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sです。マニュアルフォーカスの古いレンズですが、マウントアダプターFTZを使ってNikon Z6IIに装着。山中湖近くにある、花の都公園で花や風景を撮影してきました。
花の都公園では、サンパチェンスの花が綺麗に咲いていました。
<目次>
- ホソバウンランが咲いていました。
- シュウメイギクが咲いていました。
- AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8S をNikon Z6IIで使う。
- AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8SをZマウントで使うということ。
ホソバウンランが咲いていました。
ホソバウンランは大正時代もしくは明治時代に、薬用や観賞用として渡来したとされています。
漢字で書くと、細葉海蘭。もともとは沿岸部で見られたものですが、各地の内陸で野生化しているそうです。花期は5〜7月とのことで、ちょっと遅く咲いたものと思われます。
ちなみに、「ホソバ」のつかないウンランは在来種。「ウンラン」の名前は花がランに似ていて海辺に咲くということから「海蘭」とついたそうです。この在来種のウンランは小さく、這うように生えます。またウンランに比べ葉が細いことから「細葉」とついたそうです。
シュウメイギクが咲いていました。
シュウメイギク(秋明菊)の開花時期は9月〜11月頃まで。白やピンクの花を咲かせる宿根草です。
宿根草(しゅっこんそう)は、生育期を過ぎると枯れますが、根が土の中に残っているので、翌年になるとまた花を咲かせることができる植物です。
AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8S をNikon Z6IIで使う。
ニコンのマイクロレンズ、AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8S。1984年の発売。
個人的に気になるスペックは次のようになっています。
- 最短撮影距離は41cm
- 最大撮影倍率は0.5倍(1/2倍)
- 7枚絞り(円形ではない。)
- フィルター径は52mm
- 質量は約515g
今回はカメラボディにNikon Z6IIを選び、FTZを使って装着しています。
FTZはAiレンズの絞り位置を検出、連動できないので、開放F値を「レンズ情報手動設定」で設定しても、撮影時に絞り値はカメラに伝わりません。
なので撮影は実絞りでの撮影となります。またF値はカメラでは「--」と表示。Exifデータは設定した「2.8」となります。
撮影では開放2.8での撮影が多かったのですが、ファインダーを見ながら少し絞ったりしています。Exifに絞り値が残らないのは不便だなと思いました。
(フィルム時代は、ちゃんとメモしていたのに、一度便利なものに慣れてしまうとダメなものですね。)
今回の記事での写真はjpegの場合は撮って出し。RAWデータはキャプチャーワン(C1)で調整して書き出ししています。いずれのデータもブログ用にリサイズしています。
開放で撮影していると思います。
背景がだいぶ溶けていますね。AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sは開放からでもピントがきている部分はシャープに描写しています。個人的には55mmのマイクロほどではないのですが、やっぱり描写は硬いと思います。
ファインダーで見ながら絞りを調整して撮りました。このぐらい絞れば周囲の様子もわかると思いますが、逆にちょっと寂しい印象にもなりますね。絞りは開ければいいってものでもありませんが、このレンズでは開放で撮ることの方が多いです。
こちらもサンパチェンスの花かな。水滴がみずみずしいです。
105mm(100mmくらいのレンズ)はパースによる歪みが出なくていいですね。自然なボケで奥行きもでます。花との距離も撮りやすく、扱いやすい焦点距離だと思います。
マクロレンズの撮影では、AFよりもマニュアルフォーカスで撮影することが多いと思います。構図を決めてピント位置を合わせ、微調整は身体を前後して決めています。
でも、最近のカメラやレンズは性能がいいから、こんな撮り方はもう古いのかもしれません。
オートフォーカスの効くレンズならAF-Cに設定して、AF-ONのボタンを押しつつシャッターを切ればちゃんとピントがあった写真が撮れるようです。
下向きに咲くアザミ。背が高くないのでタカアザミではないようです。標高の高いところに咲くアザミには、背が低くても下向きに咲くアザミがあるようなのですが、はっきりした種類はわかりませんでした。花が大きいので迫力があります。
ほとんどのアジサイが終わろうとしている中で、白く咲いていたものを撮影。
AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sは引きも寄りも安定の描写です。Z6IIで撮影すると、ボディ内手ぶれ補正があるので安心して撮影できます。この写真では1/1000sだったので、無くても大丈夫ですが、絞ったときなどは必要性を感じます。
手ぶれ補正機能を正確に使うために、「レンズ情報手動設定」を忘れないようにしないといけません。
AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8Sの気になるところといえば、円形絞りではないところ。
少し絞るとカクカクが出てきます。この写真ではそこまで分かりませんが、光を受けた被写体がボケるとはっきりとわかります。
個人的には、柔らかい優しい表現を求めるときは、開放で撮影した方がいいように思っています。
105mmの望遠で風景を撮影。圧縮効果もほどほどにあり、全景を写すというより切り取るように構図を決めてみました。
中望遠マクロ1本勝負、みたいな撮影も楽しいですね。
この日の天気は、ときおり日が差すものの曇り。花の都公園からは、富士山が綺麗に見えるということでしたが結局見えませんでした。写真は晴れたら富士山が見えるとされる方向を撮りました。
AI Micro-Nikkor 105mm f/2.8SをZマウントで使うということ。
本音を言ってしまうと・・・。
Fマウントボディでは、マニュアルフォーカスであるものの、普通に使えていたのに、いきなり古いオールドレンズを使うような操作感になってしまいました。描写はまだまだ実用的に思えるレンズであり、フレアやゴーストなどで遊ぶようなものでもありません。(カリカリシャープではありませんし、解像感もそれなりではあります。)
Zボディでは手ぶれ補正が使え、ピントを拡大して追い込むことができるという利点はあるのですが、無くてもなんとかなる程度。できればFTZで絞りが連動できるようになってもらいたいものですね。ちょっと高くてもいいから、対応のマウントアダプターがでて欲しいと思いました。
神社をこのレンズで撮影したときの記事です。
やっぱりFマウントのボディは持っておきたいですね。
花の都公園でのお昼はこちらで食べました。
カメラとレンズを持ち替えて撮影しています。