猫ノ目わたるブログ

風景、野鳥、花・山野草。日々、撮影した写真をもとに書いてます。

Carl Zeiss Planar T*1.4/50をPENTAX K-1Ⅱにつけて箱根湿性花園で撮ってきた。

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箱根の仙石原にある箱根湿生花園はこねしっせいかえん)にCarl Zeiss Planar T*1.4/50 ZKをPENTAX K-1 MarkⅡにつけて撮影に行ってきました。

箱根湿生花園の公式サイトによると、湿原をはじめとして川や湖沼などの水湿地に生育している植物を集めた植物園とのこと。園内には日本各地に点在している湿地帯の植物のほか、草原や林、高山植物、その他、珍しい外国の山草なども含め、約1700種が四季折々に花を咲かせているということです。

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/30s , f/5.6 , RAW

園内に入って最初に撮ったのはホトトギス(杜鵑草)。

 

<目次>

 

天気とカメラ。

RICOH GR III
ISO200 , 1/30s , f/2.8 , RAW , トリミングあり

この日の箱根湿性花園の天気は朝が雨。その後に雨は止んだものの、雲が多くときどき日が差すような空模様でした。

カメラはPENTAX K-1 MarkⅡ、レンズはCarl Zeiss Planar T*1.4/50 ZKです。念の為サブカメラとしてRICOH GR IIIを使っています。

カメラボディのK-1MkⅡは防塵・防滴ですが、レンズは防水ではありません(GR3も)。移動中は上着の内側に入れつつ、気を遣いながら撮影していました。

 

箱根湿生花園で撮影してみた。

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/320s , f/4 , RAW

アケボノソウ(曙草)です。小さい花です。

白い花は4つに分かれ、それぞれの先端にはムラサキ色の点々と黄緑色の2個の斑点があります。写真の画角にはボケていますが5つに分かれている花もあります。

早々に「マクロレンズが欲しい」なんて物欲が芽生えてしまいました。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/400s , f/4 , jpeg

K-1ⅡとGR3の設定はRAW+JpegJpegはモノトーンにしています。この記事ではモノトーンの画像は撮ってだし。RAWはキャプチャーワンで調整・書き出しをしています。どちらもブログ用にファイルをリサイズしてアップしています。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/60s , f/8 , jpeg

箱根湿生花園は園内の半分くらいが小川や池、湿地。何気ない一角を撮ってみても絵になる場所です。風景の一部を50mmの画角で切り取るのも楽しいと思いました。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/160s , f/2.8 , RAW

たぶんアキギリ。アキギリ(秋桐)だと思うのですが、手持ちのガイドブックには載っておらず、ネット検索で調べました。それなりに見かけるような気もするのですが、ちゃんと調べようとすると、確証がありません。もっと詳しい図鑑が必要なのかもしれません。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/800s , f/4 , RAW , トリミングあり

ハグロトンボを見つけました。黒いトンボは幸運のシンボルだと言います。

ハグロトンボは他のトンボとは違い、羽をひらひらさせ空中を優雅に飛んでいきます。独特な飛び方ですが、ゆっくりなようでしっかり追わないと見失います。この日、見たのはこの一頭でした。

 

上のカットのトリミング前の写真。

上のハグロトンボの写真はトリミングしたもので、こちらはトリミング前の写真。真ん中やや左下にいるハグロトンボがわかるでしょうか。上の写真は、かなり拡大しているのがわかると思います。K-1Ⅱの3640万画素となかなかのものですが、Carl Zeiss Planar T*1.4/50 の解像力も結構なものですね。

今度は望遠レンズという物欲が・・・。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/2000s , f/2.8 , RAW

こちらはエゾリンドウ(蝦夷竜胆)。まだ蕾の状態のものが多かったです。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/1250s , f/2.8 , RAW

木道沿いに花を咲かせていたのは、アサマフウロ(浅間風露)。花のピンク色が映えますね。可愛い。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/1000s , f/2.8 , RAW

もう少し近づいてみました。インスタなどのSNSに慣れていると、ついつい寄ってしまいがちですね。周囲の雰囲気も入れたいとなると、このくらいの距離感がいいのでしょうか。

 

RICOH GR III
ISO100 , 1/125s , f/2.8 , RAW

こちらの写真はGR3。GR3は寄りにも強くて、このぐらいの大きさで撮ることも簡単です。なんだかとっても大きな花に見えますね。やっぱり寄りで撮っても綺麗です。水滴が瑞々しい。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/60s , f/4 , RAW

イワシャジン(岩沙参)を見つけました。この花も小さいですね。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/250s , f/5.6 , RAW

もっと小さい花のサクラタデ(桜蓼)。水辺の湿地などに生える多年草です。花一つは5mmくらいの大きさで桜に似たような形をしています。タデの仲間では大きな花ということです。木道の両脇に群生していました。

 

RICOH GR III
ISO100 , 1/200s , f/3.5 , jpeg

GR3でサクラタデが群生している木道を撮ってみました。箱根湿生花園は足場が悪いようなところはなく、大きな段差もほとんどありません。スニーカーなどの歩きやすい靴であれば歩くのに問題はないでしょう。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/500s , f/8 , jpeg

濡れた木道ってモノトーンが似合います。なんだかカッコいい。こうやって撮ると50mmでもパース感がありますね。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/640s , f/6.3 , RAW

えーっと、ノコンギク(野紺菊)とミゾソバ(溝蕎麦)かな。ミゾソバはわかるのですが、ノコンギクが微妙。キクには、ユウガギクとか他にも似たような種類があります。判別するのが難しいです。こういう、ごちゃごちゃした感じも好き。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/320s , f/8 , RAW

同じ場所から50mmのPlanar T*1.4/50 (上の写真)、換算28mmのGR3(下の写真)で撮ってみました。

Planar T*1.4/50の50mmという画角では、水面に映った空をもっとクローズアップしたかったなと思います。見たものを記録するというよりは、表現したいものをよく考える必要がありそうです。

 

RICOH GR III
ISO200 , 1/400s , f/5 , RAW

28mmのGR3では、その場所の様子を記録することができました。広がりというか奥行きがでますね。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/3200s , f/2 , RAW

ノコンギクかな。ユウガギクではなさそう。もう、「ノギク」でいいかな・・・。

撮影したあとに調べているのですが、記録として撮っているのとも違うので、判別に必要な細かいところが分からずじまい。雰囲気写真でいいとも思っているのですが、もう少し植物に詳しくはなりたいところです。

箱根湿生花園ではガイドツアーもあるようなので、そちらに参加してもよかったかもしれませんね。

 

仙石原湿原植生復元区。

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/1000s , f/5.6 , RAW

園内の散策路から仙石原湿原植生復元区への木戸。木で作られているのでいい雰囲気です。モノトーンでもよかったかも。ここから仙石原湿原植生復元区を周回している散策路に出ることができます。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/1600s , f/5 , jpeg

仙石原湿原植生復元区の散策路。木道が敷かれていて、一周することができます。爽やかな風が吹いていて、なんだかとても気持ちのいいところです。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/1250s , f/4 , RAW

山野草って小さい花が多いですよね。靴のようにも見える花、タカクマヒキオコシ(高隈引起こし)が咲いています。可愛いのですが、小さすぎて・・・。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/800s , f/5.6 , RAW

ノハラアザミ(野原薊)とキタテハ(黄立羽)です。その他にも蝶がたくさん飛んでいました。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/800s , f/5.6 , RAW

仙石原湿原は、約17ヘクタールで東京ドーム約3.6個分の広さ(東京ドームの面積を 4.67ヘクタールとして計算)。その一部は天然記念物にも指定されているという湿原です。箱根湿生花園の隣にある本来の仙石原湿原は立ち入り禁止となっており、ここではその仙石原湿原を知ることができるように、植生復元区という形で再現している場所になるそうです。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/1000s , f/5.6 , RAW

サワギキョウ(沢桔梗)が咲いています。散策路からの撮影ではちょっと遠くて、小さくしか写せません。

 

上の写真をトリミングしてみました。

キャプチャーワンを使ってトリミング(拡大)して書き出ししてみました。Planar T*1.4/50はそれほど新しいレンズではありません(オールドレンズというほどには古くはないと思いますが)。それでも十分な描写力。カリカリ、バキバキではありませんが、APS-Cのカメラでも十分に対応可能ですし、トリミングすることに抵抗がなければかなりの拡大にも対応できると思います。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/4000s , f/4 , RAW

仙石原湿原植生復元区で咲くサワギキョウの様子。

 

園内に戻って撮影を続ける。

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/50s , f/5.6 , RAW

ジャコウソウ(麝香草)も咲いていました。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/125s , f/4 , RAW

都心部の公園でも見ることができるホトトギス。見つけるとつい撮ってしまう親しみのある花です。

 

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400 , 1/250s , f/5.6 , RAW

入口に近いところに紫苑(シオン)が咲いていました。淡い紫色の花が惹きつけます。今でも薬用に用いられるそうですが、昔は根を薬用にする民間療法的な使い方もされたとのことです。

 

50mm(Planar T*1.4/50)と28mm(GR3)。

PENTAX K-1 MarkⅡ + Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZK
ISO400s , 1/320s , f/5.6 , RAW

Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZKで撮影した花。花の名前をメモするのを忘れてしまいました。

50mmは淡々としたところがあります。見たままを撮ったという、被写体を客観的に見ている気がしてクールな印象があります。

 

RICOH GR III
ISO100 , 1/160s , f/3.2 , RAW

同じ花をRICOH GR3で撮影。小さい花でも遠近がつくので、ちょっとした迫力がでます。「来る」感じ。パースがつくので中心に向かって視線誘導できます。日の丸構図好き。

 

レンズとボディのバランスが最高。PENTAX K-1 MarkⅡとCarl Zeiss Planar T*1.4/50 ZKの組み合わせは、「格好いい」の相乗効果で使っていてもワクワクしてしまいます。最新の描写ではありませんが、情緒的な写真が撮れるのでもっと使い込んでモノにしたいですね。

 

定番のスナップシューターGR3。今回はPlanar T*1.4/50 ZKのサポート的役回りで使っていましたが、メインカメラとしても使える性能の持ち主。このコンパクトさでこの性能はズルいです。GR3だけでも十分なんじゃないかっていつも思ってしまいます。

 

箱根湿生花園へのアクセスなど。

箱根湿生花園
〒250-0631神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817
箱根湿生花園は冬季の閉園期間があります。

・令和5年の開園期間。

開園期間:3月18日~11月30日 ( 開園期間中無休 )

12月1日より休園期間に入ります。

入園時間:9:00~17:00(最終入園16:30)
入園料:大人700円、小学生400円
*詳しくはHPなどを確認してください。

hakone-shisseikaen.com

 

普段使っているのはこのガイドブックです。サイズや内容が気に入って使っているのですが、載ってない草花も稀にあります。山野草などの植物のガイドブックは1冊だけではなく何種類か必要なのかもしれませんね。