「恐竜橋」や「ゴジラ橋」とも呼ばれている東京ゲートブリッジ。若洲海浜公園のある江東区若洲と中央防波堤外側埋立地をつないでいます。今回は、その東京ゲートブリッジと若洲海浜公園にある海獣の道などを、NIKKOR Z 40mm f/2をつけたNikon Z6IIでスナップ撮影してきました。
<目次>
若洲河浜公園ヨット訓練所のとなりにある展望台。
東京都立若洲海浜公園駐車場に車をとめて、若洲河浜公園ヨット訓練所のとなりにある展望台に来てみました。ここは若洲海浜公園の角、東京ゲートブリッジの反対側になる場所です。
展望台といっても、周囲の景色が感動的というわけではありません。ときおり飛行機やヘリが飛んでいったり、船が海を横切っていく程度。ただ、屋根のあるベンチに座って、ぼんやりすると思ったよりも時間が早く流れます。こういう場所もなかなかいいものですね。
今回のカメラ機材は、軽量コンパクトで扱いやすい焦点距離のNIKKOR Z 40mm f/2。カメラボディはNikon Z6II。記事内のjpeg画像は撮って出しのブログ用にリサイズのみ。撮影設定は以下のとおりです。
RAW画像も同時記録していて、jpegの画像がイメージと違うときはキャプチャーワンで調整・書き出しをしています。
展望台近くの木陰にはベンチがいくつか点在していて、こちらでもまったりとした時間を過ごせます。うっかりすると昼寝でもしてしまいそうで、「ゲートブリッジは見なくてもいいか」、なんて思ってしまいます。静かな場所なので、本と水筒を持ってきてのんびりするのも良いかもしれません。
海獣のみちを散歩する。
いきなり現れた魚影。というか魚の絵。もしかして実物大なのか・・・。このアングルだと何だか分かりませんね。
ちょっと離れて撮影。海獣のみちの一つ目はジンベイザメでした。案内板によれば、全長は約20m。体重は約20t。この海獣のみちに描かれているジンベイザメがリアルサイズ(未確認)だとしたら、相当に大きいですね。
この写真の奥に見えるのは葛西臨海公園の大観覧車。小さいながらも、東京ディズニーランドも見えています。
二つ目の絵はオニイトマキエイ。先ほどのジンベイザメのインパクトが強かったので、少し物足りない感じもします。
海獣のみちのそれぞれの絵には、横にプレートが貼ってあり簡単な説明がされています。書いてあるのは学名、目、体長(横幅)、体重など、英語の表記もあります。
こちらに向かって泳いでくる2頭の海獣はザトウクジラ。
特徴的な胸びれは体長の3分の1くらいの長さがあるそうです。歌のような鳴き声をだすので「歌うクジラ」とも呼ばれています。
個人的にはこちらの本を思い出します。動物に関してのエッセイなのですが、それぞれのエピソードがとても記憶に残っています。
若い頃に読んだので古い本ですが、なんかだいぶ高くなっている気がします・・・。
全長が約20〜34m(案内のプレートから)というシロナガスクジラ。現生する世界最大の動物。尾びれの近くに自転車に乗った人が小さく写っています。
ということで、シロナガスクジラの胸ビレの付け根あたりにカメラを置いて記念撮影してみました。絵が大きすぎて何だか分かりませんね。
途中にあった、海のブランコ。海に向かってブランコを漕げるというものですが、おっさんが一人で乗るにはちょっと厳しいです。カップルにおすすめ。隣にトイレもあります。
角のあるイルカが実在するって言うと、信じてもらえないことがよくあります。意外と知られていないイッカク。角があるのは雄で、雌には角がありません。
北極海やカナダ、グリーンランド、ノルウェーやロシアの北の方の寒いところに生息しているイルカだそうです。角は正確には牙で、上唇を貫いて伸びています。昔のヨーロッパでは、この角がユニコーンのものだと言われていたこともあるそう。螺旋状の溝がある牙で先端が白く、伝説の生き物とされるユニコーンの角だと言われたら信じてしまうかもしれませんね。
マグロです。マグロといってもクロマグロなのか、キハダかメバチなのか、そういう細かい分類ではないようで、案内のプレートには「マグロ」「Tuna」とあるだけです。寿司好きには物足りないかも。渦を描いて泳ぐ姿って自然界でも見られるのでしょうか。
この場所はサイクリストに有名な場所のようで、渦の中心に自分の自転車を置いて記念写真を撮っている画像を見かけました。若洲海浜公園と江東区立若洲公園には約6kmのサイクリングロードが設定されています。園内ではレンタルもできるので、サイクリングを楽しむこともできます。
マグロの渦はブルーのほか、グレーの渦もあります。路面の色に似ているのでちょっと目立ちません。
日本にも生息しているとされるジュゴン。沖縄の海がジュゴンの生活できる北限とされていますが、現在は絶滅危惧種。そんなジュゴンですが、もしかしたら次の海獣に関係があります。
次の海獣ですが、はじめは「何だこれ?」状態。
唐突に「ニンギョ」って。体重が「秘密」っていうのはご愛嬌なのでしょうか。空想上の生物を登場させるところに、ユーモアがあっていいですね。
ジュゴンのほか、マナティー、シロイルカ、リュウグウノツカイなども人魚伝説のモデルだったと言われているそうです。
そして海獣のみち最後の生物がこちらのダイオウイカ。大きくて迫力があります。
そして海獣のみち最後の生物がこちらのダイオウイカ。デカいし迫力があります。
案内のプレートによると、全長は約6.5〜18m。体重は約0.2〜1t。触腕部分を入れるかどうかで全長は大きく異なります。
目玉部分だけでも迫力があるので、カメラを置いて記念撮影。地味にすごいなと思います。
展望台からダイオウイカまでは、写真を撮りながらのんびり歩くと約1時間。真夏や真冬はちょっと辛いかもしれませんが、天気の良い日の散歩コースとしてはちょうど良い距離なのかもしれません。また獣のみちはサイクリングコースにも一部重なる部分もあるので、サイクリストの方も少しスピードを落として海獣の絵を楽しむのも良いのではないでしょうか。
ダイオウイカの次は今回の本命である東京ゲートブリッジが見えてきました。
東京ゲートブリッジをスナップ。
東京ゲートブリッジは2012年に開通。飛行機の飛行や大型船舶の航行を妨げないように、三角形に繋いだ鋼材を組み合わせたトラス構造を採用。水面から橋の最上部までが87.8m、全長1,618m(海上を跨ぐ区間長)の橋。恐竜が向かい合っているような形に見えることから恐竜橋やゴジラ橋とも呼ばれているそうです。
手前にある大きな岩が積まれた部分は人工磯。10tの石を配置して作られ、釣りも楽しめます。
空気が澄んでいる日にはゲートブリッジ越しに富士山も見られるということでしたが、この日は霞んで見えませんでした。時間的な都合がつくなら、夕日や夜景といったドラマチックな写真を狙えそう。ライトアップされたゲートブリッジも魅力的です。
ゲートブリッジの橋脚近くには、海釣り用の防波堤が伸びています。街灯は少なく(場所によっては無い)、夜はかなり暗くなるようです。ライトアップなど、夜景を撮影するのであれば懐中電灯などのライトがあった方がいいようです。
東京ゲートブリッジは歩くこともできます。
かなり怖い。高いし揺れる! 高所恐怖症なので足が竦みます。他には怖がっている人はいませんでしたが、僕はダメでした。
怖いので戻ります。
歩道には専用のエレベーターで上ります。中央防波堤側のエレベーターまで行くとはできますが、地上に降りることはできません。折り返して戻ってきます。
歩道閉鎖日もあるので注意が必要です。
風力発電の風車もありました。
江東区立若洲公園側の多目的広場には風力発電用の風車もあります。
これがかなり巨大で、ブレード(羽)が描く円の直径は80m。ブレードが最も高い位置にくると地上からは100mもの高さになります。
手前に見えるのは広場内にある遊具です。
風車は点検中でした。下側のブレード部分の先端には作業員さがぶら下がっています。見ているこっちが怖くなりました。
まとめ。
若洲海浜公園に東京ゲートブリッジを撮影しに行ってきましたが、展望台、海獣のみち、風車と見どころがありました。
NIKKOR Z 40mm f/2とNikon Z6IIとの組み合わせでは、オールマイティな画角の焦点距離とあって、とても使いやすいレンズです。見たままを素直に写す画角、40mmのレンズは誇張しない自然な描写で使っていて飽きません。散歩中のスナップ用レンズとして持ち出す機会が多いです。
東京ゲートブリッジだけを写真に撮りたいのであれば、駐車場は江東区立若洲公園の駐車場を利用した方がいいでしょう。こちらの方がゲートブリッジに近く、機材が多くても大丈でしょう。釣り利用の方も多いので、お互いにマナーを守って行動しましょう。