関東地方、埼玉県の探鳥地として有名な北本自然観察公園に野鳥撮影へ行ってきました。
今回の目的はベニマシコ。結果的にベニマシコは見つけることすらできませんでしたが、ミヤマホオジロを含め、はじめて撮影できた鳥もいてとても楽しむことができました。
<目次>
- 埼玉県自然学習センターで情報収集。
- はじめにコガモとアオサギと。
- 横切るコジュケイ。茂みの中に現れたクイナ。
- 北本自然観察公園でミヤマホオジロを撮影。
- たくさんの可愛い野鳥たちに会えました。
- 北本自然観察公園(埼玉自然学習センター)へのアクセス。
埼玉県自然学習センターで情報収集。
朝10時頃に到着しました。天気は晴れ時々曇り。
だいぶ暖かい日和になってきた、3月中旬に北本自然観察公園へ来ました。
まずは自然学習センターで情報収集です。
こちらの掲示板には園内でみられた鳥やその他の動植物の情報が書かれています。
念の為、確認しておきましょう。
自然学習センターにはたくさんの展示がありました。
なかなか興味深く、子供も大人も楽しめると思います。時間に余裕があれば見学してみたいところです。
園内の野外にトイレはありません。自然観察センターのトイレを利用させていただきました。
自然観察センター近くの八つ橋。
北本自然観察公園は1992年の開園。公園の自然環境は、里山の林である「雑木林」、ススキの生える草原「草はら」、古くは水田として利用されていた「湿地・池」があります。高低差は少なく歩きやすところです。
「目標種」としてタカの仲間やキツネが繁殖できる環境を目指し、公園の管理をしているそうです。
はじめにコガモとアオサギと。
高尾の池にやってきました。
コガモの群れがいて、スースーと浮かんでいます。
中にはバタバタと羽ばたきをするものも。
アオサギがやってきました。
池の上を旋回するように飛行して降りてきました。
鳥の飛翔する姿というのは機能美だけではない、生物としての美しさを感じます。
シャッタースピードを早くして、フレーミングして狙って撮りました。
このカットはトリミングなし。トリミングしたカットには撮影情報として「Tあり」と記載しています。
横切るコジュケイ。茂みの中に現れたクイナ。
北本自然観察公園には、はじめて来たので一周してみます。
南口まで行ったあとの戻りで、目の前をコジュケイが横切りました。
1羽目、2羽目と続き、3羽目を撮影することに成功しました。
このあと、茂みの中を覗いて探してみましたが、もう見当たりませんでした。
標柱番号6と8の間の湿地を眺めているとヨシ原の中を動く鳥の影が見えました。
クイナのようです。
レンズを向けたまま動かずに、枯れ枝の間から姿が見えるまで待ちます。
顔を向けてくれたのでシャッターを切ると、こちらに気がついたようです。
なんとか撮れたのがこの1枚。
向きを変え、走って奥へ行ってしまいました。
クイナは飛ぶことよりも走ることの方が得意な鳥で、とても警戒心が強いということです。
半夜行性であり、日中は薮の中で生活しているということです。
Nikon Z6IIはミラーレスなのでシャッター音は静かなほうです。
しかし用心深いクイナのような鳥の場合は、無音撮影をした方がいいのかもしれません。
クイナを見た湿地。
写真に撮ると枯れたヨシ原で寂しい感じもします。でも、自然が好きなので個人的にはこういう風景はずっと見ていられます。
北本自然観察公園でミヤマホオジロを撮影。
フルサイズで700mm。トリミングなし。
「なんか鳥が来たなー。どれどれ。。。」
と、呑気にレンズを向けました。
顔に影がかかっていたので、脳が判断するのが遅れました。
「え、顔の色が黄色と黒?これって、、、。」
前情報なしだったので、びっくりしました。
確信に変わるまで時間がかかりましたね。
「……、ミヤマホオジロ……。」
不意に現れたレア鳥に驚きました。
2枚目と3枚目のミヤマホオジロの写真はトリミングしています。
場所は一夜堤口近く。桜土手寄りです。
しばらくすると、湿地の方へ飛んでいってしまいました。
たまたま、この木に留まったような感じにも思えました。
桜土手では、菜の花も咲いていました。
このあたりは斜面になっている場所もあり、道幅も狭いです。
犬を散歩される方や家族連れの方もよく見かけました。
三脚を使用するよりも手持ちで機動性をあげた方がいいと思いますが、歩き回るよりも木陰でのんびりしながら待つのがいいかもしれません。
休憩しながらあたりを眺めていたときに、ミヤマホオジロがやってきました。
運が良かったです。
たくさんの可愛い野鳥たちに会えました。
花が大好き、甘党なヒヨドリ。
人馴れしてるのか、近すぎて逆にあたふたしてしまったアオジ。
落ち着いてゆっくりと動いてズーム、フレーミングを調整して撮影したアオジ。
本当に近かった。
かなり距離が離れたところにカシラダカも姿を現しました。
あずまやから湿地方向。
ガビチョウは沢山いて、騒がしかったです。
やっぱりシジュウカラが撮れないと物足りないです。
この鳥の地鳴きにはいろいろな鳴き方がありますが「ジュ」や「ジュク」といった声が名前の語源になっているそうです。
またそうした「単語」を組み合わせて仲間同士でコミニュケーションをとって行動しているというから驚きです。
写真は背中の柄を撮りたかったのですが、そうするとトレードマークのネクタイが見えません。両方わかるようなカットを狙いたいですね。
かわせみ池ではアオサギが池を探索中です。
何度か獲物を捕まえたようでしたが、よく見えませんでした。
この日の野鳥撮影ではカワセミは撮れませんでした。
公式のHPでは園内の様子を「公園日記」という形で発信しています。こちらではカワセミの情報もあるのでいるのは間違いないでしょう。
八ツ橋の池や高尾の池あたりもカワセミ情報が多くある場所です。
緑の少ないこの時期くらいが撮影しやすいのかもしれません。
高尾の森を背に、めだかのT字路方向を見ています。
このあたりを含め、めだかのT字路周辺は野鳥観察のメインポイントのようです。
ただ日光を遮るものがないので、帽子を被った方がいいと思います。
この日はけっこう日焼けしました。
だいぶ暖かい日でしたのでジョウビタキもスマート。
そろそろ山に帰ってしまう時期が近づいてきました。
遠くの木にシメがいました。
このずんぐりな体型、柄が本当に愛くるしい。
個人的に眺めていて飽きないし、和める鳥なんですよね。
枝かぶりの向こうで飛び出しました。
翼を広げたときの柄もカッコいい。
自宅の近くにシメが集まるポイントが欲しいくらいです。
セグロセキレイが湿地にやってきました。
はじめのうちは警戒されましたが、しゃがんで動かずにいるとかなり近くまで来てくれました。
こちらのことよりも採餌に夢中になったようです。嘴に泥がついちゃってますね。
日当たりが良く暑いのはセグロセキレイも同じのようで、だいぶシュッとしてます。
前のカットの丸みを帯びた感じとはだいぶ違いますね。
めだかのT字路近くの様子。
3月中旬では緑はあまりない状態ですが、新緑や秋などが楽しみですね。
北本自然観察公園は自然が豊富でとてもいい場所です。四季を通して訪れてみたい場所だと思いました。
帰り際に高尾の池ではダイサギがいました。
重役出勤のようです。
最後にコガモを撮影。
今回の機材は、Nikon Z6II。レンズはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR。
テレコンTC-14E IIをつけてフルサイズ280-700mmでの使用です。
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRはお気に入りのレンズです。しかし気になるところもあり、水面に写る光のキラキラのボケが丸い埃のようにクシュクシュな感じになってしまうときがあります。(テレコンの影響もあるかも。)
今回の撮影ではシジュウカラの写真に出ています。
また、手持ち撮影を基本としているので重量も気になるところ。
Zマウント用では200-600が開発予定になっているので、期待したいところですね。
北本自然観察公園(埼玉自然学習センター)へのアクセス。
住所:埼玉県北本市荒井5-200
車の場合は圏央道「桶川北本IC」から約2km。駐車場あり。
電車では、JR高崎線の北本駅からバスで約15分。本数が少なめなので時間に余裕を持った方がいいでしょう。
探鳥地を探すのに使っているのはこの本。
少し情報が古くなっているようです。本の内容は参考程度にして、ネット検索と合わせて使っています。
バーダー編集部が出している本。
まずはこの本に紹介されている探鳥地をメインに探鳥しています。