ニコンNIKKOR Z 40mm f/2は小型軽量で使いやすい画角の単焦点レンズです。
散歩や旅行などのスナップ写真なら、これ1本で十分楽しめると思います。
作例とZボディに装着した写真。純正フードHN-3(旧製品)とF-Fotoのフードを装着時、Z-GR1とZ-VP1を一緒に装着した写真も多めに紹介します。
<目次>
- NIKKOR Z 40mm f/2で撮影してみた。
- 小型軽量。コンパクトで明るい単焦点レンズ。
- プラスチックのマウント部分。
- カッコいいNIKKOR Z 40mm f/2をいろいろな角度から撮ってみる。
- NIKKOR Z 40mm f/2はおすすめのレンズ。
- Z40mmf/2だけで撮影してきた記事。
NIKKOR Z 40mm f/2で撮影してみた。
この記事内のNIKKOR Z 40mm f/2で撮影した写真は、jpeg撮って出しです。
カメラ側(Z6II)の設定は以下のとおりです。
ブログ用にリサイズのみしています。
なんてことのない散歩途中のスナップ写真。
新緑が綺麗だなと思ったので、さっと構えて撮影しています。
RAW現像はキャプチャーワンを使うことが多いのですが、今回はNX Studioで画像を確認しています。
画像の撮影情報やEXIFなどはニコン純正のアプリNX Studioの方が確認しやすいです。
f5.6くらい絞ると、画像がシャキッとして気持ちいいです。
リサイズしているのでわからないと思いますが、シャドウになった奥の方にある花は軽くボケていて立体感を作っています。
光の捉え方もいいし、パース感も自然。
視界を切り取る感じもいいです。
中央手前のスワンボートにピントを合わせて、f/8ならほぼパンフォーカス。
手前の草がちょっとだけ甘いくらい。
踏切の上から一瞬立ち止まって撮影。
誇張なく、見たままくらいの遠近感。
で、奥の駅のホーム右側をアップにしてみます。
2450万画素のZ6IIで、ここまで解像しています。
高画素機やDX(APS-C)のZ50やZfcでも十分な解像力があると思います。
レンズ自体の描写はカリカリではありませんが、現代のレベルでこのくらいあれば問題ないと思います。
開放から1段絞ってますね。柔らかく自然なボケ。
個人的には、花や食べ物とかはこういう柔らかい描写の方が好感がもてます。
小型軽量。コンパクトで明るい単焦点レンズ。
NIKKOR Z 40mm f/2は標準レンズと言われる50mmと35mmのレンズの中間、扱いやすい画角の40mmレンズです。
これをDX(APS-C)サイズの画角で使うと、フルサイズ換算60mm相当ということになります。
大きさは、直径約70mm×全長45.5mmという小ささで、約170g。
Z50mmf/1.8やZ35mmf/1.8などと比べ、とてもコンパクトなサイズで気兼ねなく持ち出すことができます。
実際に重さを計ってみました。
ボディは、Nikon Z7。NIKKOR Z 40mm f/2に保護フィルター、フード、ストラップアンカー、SDカード、XQDカード、バッテリー、で実際に使うときの重さは870g。
1kg以下と軽量なので、1日中首から下げていても大丈夫だと思います。
プラスチックのマウント部分。
マウントギリギリまできてるレンズの後端。うっかり触ってしまいそう。
画角に合わせて四角いフレアカッターが付き、無駄な光を通さないようにしています。
マウント部分のアップ。ちゃんと面取りしてあるようです。
プラスチックといっても、ニコン製品なのですから「耐久性に問題はない」と信じています。
レンズが軽量なので、それほど負荷がかかるようなこともないでしょう。
今のところ、ガタつきなどはありません。
絞り羽根は9枚で円形絞りとなっています。
フィルター径は52mm。
最短撮影距離が29cmで、座ったままテーブルの上のものにピントを合わせることができます。
カッコいいNIKKOR Z 40mm f/2をいろいろな角度から撮ってみる。
保護フィルター、フード無しの状態。
NIKKOR Z 40mm f/2をNikon Z7に装着。
シンプルなレンズです。主張が弱いので目立たないスタイル。街中でカメラを持ち歩くなら、このくらいの存在感がちょうどいいと思います。
小さいレンズとはいえ、保護フィルターくらいはつけておきたくなります。
フィルター径52mmは懐かしのサイズ(そういう世代です)。
このくらいの全長のレンズを20mmとかで発売して欲しいです。
F値が4とかでもいいので。。。
ニコンのフードHN-3(旧製品)を装着。
長さは5cm弱、インナーフォーカスなので全長は変わりません。
金属鏡筒ではありませんが、その分軽くなっています。
Z40mm /2には、純正フードがありません。
しかし、レンズ保護という意味でもフードはあった方がいいと思っているので、手持ちのフードから探してみました。
この写真でつけているのはニコンのHN-3。
ニコン純正のHN-3(旧製品)は、AI Nikkor 35mm f/1.4s、Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8用でもあり、過去それらのレンズで使用していました。
ニコンのHPによると、その他35mmF2のレンズにも使用可能です。
フィルター径を52mmにするなんて、嬉しい限りですね。
Z40mmf/2の使用では、ケラレることはありません。
フォーカスリングにあるギザギザ。指のあたりぐあいもちょうどいい。
マウントが大きいため、レンズが寸胴に見えますね。
Z40mmf/2には手ブレ補正機能はありません。
手ブレ補正が装備されていないカメラボディで使う場合は、シャッタースピードが低速になり過ぎないように気をつきましょう。
F-FotoのレンズフードC-HF52-Bを装着。
金属のねじ込み型レンズフードです。
HN-3はラッパ型でしたが、このC-HF52-Bはストレート型。
Z40mmf/2の他、Z28mmf/2.8SpecialEditionにも使えるそうです。
レンズフードの内側に保護フィルターをつけることができます。
レンズの前玉と保護フィルターの隙間が広くなってしまいますが、このレンズの場合は機能よりもスタイル重視でいいと思います。
保護フィルターをフードの内側に装着することによって、レンズとフードの隙間が狭くなり、カッコ良さが増します。
ちなみに、AFはほぼ無音で、スムーズに合焦します。合焦速度は早くはありませんが、遅くもありません。ちょうどいい。
「52」はフィルターサイズ。そのほかに文字はなく、とてもシンプル。
レンズ装着時には見えない部分に書かれています。
HN-3とC-HF52-Bを並べてみました。
もう、好みの問題ですね。
Z-GR1とZ-VP1を装着。
フードをHN-3にして、Nikon Z7にZ-GR1とZ-VP1を装着。
塊感のあるデザインになります。やる気ありな雰囲気。
Z用エクステンショングリップ、Z-GR1。
小指までしっかり握れるようになります。大きく重いレンズを使う場合はあった方が安定します。バッテリーの交換も本体に装着した状態でできます。
Z用縦位置ブラケットのZ-VP1。USBケーブル等を取り付けられるように隙間が開いています。
NIKKOR Z 40mm f/2に、Z-GR1とZ-VP1の装備は必要ないと思いますが、なんだか強そうでファッション度合いがアップします。
アルカスイス互換なので縦横の切り替えが便利になります。三脚使用の撮影をするなら付けていてもいいかも。
Z-GR1とZ-VP1はカメラ本体をガードするような役割もするので、慌ただしい撮影の現場のではつけておくと安心です。
NIKKOR Z 40mm f/2はおすすめのレンズ。
Zレンズの単焦点F1.8シリーズはその描写性能が特に秀でていますが、大きさもそれなりになっています。
散歩などで持ち出すには、ちょっと重くて、もう少しコンパクトで軽いレンズが欲しいと思っていたところでした。
Z40mmf/2は、大概のものが撮れる扱いやすい画角のレンズ。しかも開放絞りがf/2なので背景をボカしたり、絞り込んでパンフォーカスに撮影することも可能。最短撮影距離が29cmなのでテーブルフォトもOK 。
手軽なストリートフォトに適したレンズです。
ただし全景を写すようなことは苦手なので、その場合は同様のコンセプトのZ28mmf/2.8をチョイスする方がいいでしょう。
Z40mmf/2をメインにZ28mmf/2.8をバックに入れておけば、ほとんどのシーンに対応できるのではないでしょうか。
高性能なレンズもいいですが、こういうコンセプトのレンズが選択肢にあると、より写真を楽しむことができますね。
Z40mmf/2だけで撮影してきた記事。