北本自然観察公園でルリビタキを撮ってきました。ルリビタキは冬になったら撮影したい鳥のひとつ。北本自然観察公園のHPで公開されている「公園日記」にルリビタキが見られたとの情報を見つけたので撮影に行ってきました。
訪れたのは12月初旬と下旬の2回。ルリビタキは1回行っただけでは撮れなくて、2回行きました。
<目次>
- 12月初旬の北本自然観察公園に行ってきた。
- 野鳥を探して撮影開始。
- セラピーロードでアオジを撮影。
- ジョウビタキのメスが多く見られました。
- まんまるキセキレイも撮れました。
- ルリビタキは必ず撮れるわけではない。
- 標柱5番付近でルリビタキを待ってみる。
- この日、撮影できた野鳥たち。
- やっとルリビタキを撮影できた。
- 「北本自然観察公園でルリビタキを撮る」のまとめ。
- 北本自然観察公園へのアクセスなど。
12月初旬の北本自然観察公園に行ってきた。
ISO200 , 1/500s , f/5.6 , RAW , トリミングあり
北本自然観察公園のHP上にある「公園日記」では公園での出来事や観察された動植物などの情報をスタッフの方が投稿しています。12月に入ったので確認してみると次のような文言を見つけました。
ルリビタキの情報を抜粋しています。他にも園内のことが書かれているので、一読してみてください。更新は、頻繁に(ほぼ毎日)おこなわれています。
ということで、北本自然観察公園にルリビタキを撮りに行くことにしました。
野鳥を探して撮影開始。
ISO400 , 1/1000s , f/8 , jpeg , トリミングあり
高尾の池です。まずはコガモを撮影。毎年越冬しに飛来しているのでしょうか。以前来たときにもここでコガモを撮ってました。カモを見るとほのぼのしてしまいます。
ISO450 , 1/1000s , f/8 , 500mm , RAW , トリミングあり
「鳴き声がするなー」と思っていたら、やっぱりガビチョウでした。特定外来生物に指定されてます。嫌いじゃないから撮っちゃいますよ。目の周りの白い模様が特徴的で漢字で書くと画眉鳥。
ISO1000 , 1/1000s , f/8 , 500mm , RAW , トリミングあり
シジュウカラも登場です。喉から下尾筒までの黒い筋で雌雄の判断をします。太いのがオスで、細いのがメス。この写真のシジュウカラはオスだと思われます。太めのネクタイが新人さんのように見えます。
セラピーロードでアオジを撮影。
ISO200 , 1/250s , f/4 , jpeg
南口の方まで伸びている道です。写真は南口側から公園奥(北西方向)を見ています。
北本自然観察公園には森林セラピーロードが2コースあり、ここはその一つ。森林セラピーロードは、森林浴による健康と癒しの効果が化学的に認められているそうです。
北本自然観察公園は起伏がほとんどなく歩きやすい場所で、里山の環境が残されている気持ちの良い場所。散歩するだけでも癒されます。
ISO2000 , 1/1000s , f/5.6 , 500mm , RAW
セラピーロードではアオジを撮影できました。チラっと姿が見え、鳴き声が聞こえたので、端によって屈んでじっとしていると、脇から出てきました。動かないでいると至近距離でも撮影できます。この写真のアオジはメス。
ISO3200 , 1/800s , f/5.6 , 500mm , RAW
オスのこの子は、ちょっと隠れながらモグモグと採餌しています。やっぱりアオジは可愛い。もっと人気が出てもいいと思うのですが・・・。ざっくりですが、目先の黒い部分があるのがオスです。写真のアオジは頭が緑灰色ではありませんので、若い個体なのだと思います。メスには目先の黒い部分がありません。
ジョウビタキのメスが多く見られました。
ISO400 , 1/1000s , f/8 , 500mm , RAW , トリミングあり
標柱6番の近くで見られたジョウビタキのメス。ちょっと恥ずかしがり屋なのか隠れ気味。ヨシ原の中を出たり入ったりしながら移動していました。
ISO560 , 1/1000s , f/8 , 500m , RAW , トリミングあり
めだかのT字路付近にいたジョウビタキのメス。こちらもヨシ原の中から出てきたり隠れたりしていました。T字路付近にはもしかしたら他の個体もいるようで、それぞれを離れた場所で見ることができました。撮影できたのは高尾の池側にいた個体です。
ISO450 , 1/500s , f/5.6 , 500mm , RAW , トリミングあり
このジョウビタキ(メス)は標柱2番の近くにいました。撮影したのは出口に向かっていた15時頃。この日は午後になってからジョウビタキのメスを多く見ることができましたが、なぜかオスは見つけられませんでした。
まんまるキセキレイも撮れました。
ISO450 , 1/500s , f/5.6 , 500mm ,RAW , トリミングあり
何かを叫んでいるように撮れましたが、あくびしているところ。お腹の黄色が可愛いキセキレイ。枯れヨシの上でのんびりしていました。しゃがんでじっくり撮影できました。
ISO450 , 1/500s , f/5.6 , 500mm , RAW , トリミングあり
普通の顔したキセキレイです。この近くにはセグロセキレイもいて、一緒にのんびりしていましたが、場所が悪くて思ったように撮れませんでした。
ルリビタキは必ず撮れるわけではない。
ISO200 , 1/200s , f/3.5 , jpeg
ルリビタキの情報から北本自然観察公園に行ってみましたが、撮影できたのはジョウビタキやアオジ、キセキレイなど。野鳥撮影としては楽しむことができたものの、目的のルリビタキは見つけることさえできませんでした。やっぱり、必ず撮れるというものではありませんね。
ISO200 , 1/320s , f/8 , jpeg
で、その後も公園日記を確認すると。
訪問日以降もルリビタキを見ることができたとのこと(抜粋です、他にも園内の様子や動植物についての情報が書かれています)。ルリビタキのオスに、さらにはベニマシコまで。ということで12月下旬、再び北本自然観察公園に行ってきました。
標柱5番付近でルリビタキを待ってみる。
ISO200 , 1/30s , f/8 , jpeg
今回の狙いはルリビタキ。書かれていた「標柱5番」がこの写真の場所です。ちょっと開けたところで、木に寄り添うようにしてしばらく待ってみました。
ISO200 , 1/30s , f/8 , jpeg
じーっとしていましたが、ルリビタキはおろか鳥の気配すらありません。この日は池
が凍っているくらい寒く、じっとしていると足元からジワジワと体が冷えてきます。30分弱いたのですが諦めて歩き出しました。
この日、撮影できた野鳥たち。
ISO400 , 1/1000s , f/5.6 , 500mm , RAW
入園してすぐの自然観察センター近くで、目の前の枝に留まったモズ。いきなり現れたので驚きました。しばらくの間この距離で見つめ合いました(笑)。
ISO6400 , 1/1000s , f/6.3 , 500mm , jpeg
さらにはシジュウカラもかなりの至近距離で撮らせてくれました。ネクタイが細めの線なので、メスではないかと思います。
ISO1100 , 1/1000s , f/5.6 , 500mm , RAW
イケメンのアオジ。頭がしっかりと緑灰色なので完成した成鳥だと思います。漢字で書くと「青鵐」。由来はこのオスの色から。昔は緑色のことを「青」と言ったそうです。
ISO560 , 1/1000s , f/8 , 500mm , RAW , トリミングあり
前回同様にキセキレイをT字路付近で撮影できました。なにやら木の屑のようなものを咥えていました。巣作りには早いんじゃないかな・・・。
ISO560 , 1/1000s , f/8 , 500mm , RAW , トリミングあり
めだかのT字路あたりで見つけたシメ。以前の3月中旬に来たときにも同じ場所で撮影しています。北本自然観察公園に来る鳥たちは、例年、現れる場所というのがだいたい決まっているのかもしれません。
ISO200 , 1/200s , f/8 , jpeg
標柱10番側から見ためだかのT字路。手前から奥へ、途中左から道が合流している地点に「めだかのT字路」と書かれた標柱があります。ルリビタキ狙いではない場合はこの周辺をゆっくりと散策するだけでも、野鳥を多く見ることができると思います。
やっとルリビタキを撮影できた。
ISO1400 , 1/1000s , f/8 , 500mm , RAW , トリミングあり
標柱6番と8番の間で見つけたルリビタキ。しばらく観察していると、ヨシ原と林の間をいったりきたりしていました。道を人が通ると林の方に入って隠れます。しばらくじっとしていると出てくるといった感じ。
ISO1400 , 1/1000s , f/8 , 500mm , RAW , トリミングあり
同じ個体で別カット。こちらが動かないでいると、好奇心である程度は寄ってきてくれるときもあります。他にもたくさん撮影できたのですが、いずれでもオスメスの判断はできず。脇の橙色が濃いのでオスの若かと思うのですが、小翼羽部分に青味をあまり感じないのでメスなのかも。ルリビタキのオス(若)とメスの判断は難しいですね。
ISO200 , 1/125s , f/8 , jpeg
ルリビタキを見つけた場所はこのあたり。この時期、時間によって日のあたる場所がかわります。日影になると撮影がかなり厳しい条件になります。
ISO10000 , 1/1000s , f/5.6 , 500mm , jpeg
やっと見つけた青いルリビタキ。しかもトリミングなしでこの距離です(トリミングしたカットには撮影データに、トリミングありと書いてあります)。歩いていて、青い影を見つけ、茂みの中を探すと見つけられました。
場所は標柱5番から4番までの間ですが、5番からは離れた場所です。12月初旬に来たときは念入りに探したのに見つけられなかったので、必ずここに出てくるわけではないようです。「運」といったらそれまでですが、自然相手のことなので、今回はたまたま見ることができたのかもしれません。
ISO1600 , 1/800s , f/5.6 , RAW
枝の間を抜けて撮ることができました。やっぱり青いルリビタキが撮れると嬉しいものです。
ISO1600 , 1/800s , f/5.6 , 500mm , RAW , トリミングあり
こちらに顔をむけてくれた別カットをトリミングして大きくしてみました。ブログの写真ではリサイズした画像をアップしているのでわからないと思いますが、微妙に瞳からピントが外れています。シングルポイントAFを使用していますが、なかなか瞳にピントを合わせるは難しいです。
ルリビタキの予習として読んでる本です。
「北本自然観察公園でルリビタキを撮る」のまとめ。
ISO900 , 1/1000s , f/8 , 390mm , RAW
高尾の池では氷が張っているなか、アオサギが採餌していました。
「ルリビタキが見られた」との公園日記の発信を見て、ルリビタキを撮影に行ってきましたが、2回行って撮影することができました。実際には、たまたま撮ることができたというのが実感です。
ISO400 , 1/800s , f/8 , 500mm , RAW , トリミングあり
2回目の訪問の12月下旬ではジョウビタキのメスは一度しか撮影できませんでした。
ルリビタキだけを狙って行くと、撮影できないときにガッカリしてしまうので、やっぱりいろいろな野鳥を目的に行くほうが楽しめると思います。
ジョウビタキのほかアオジやキセキレイなども出現率が高いので、観察するにはもってこいの場所。あえてこれらの鳥たちをじっくりと撮影するのも良いのではないでしょか。
ベニマシコやミヤマホオジロもときには見られるというので、期待してしまいますけどね。
ISO200 , 1/30s , f/8 , jpeg
北本自然観察公園で使った機材はD500とAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRの組み合わせです。性能的には十分で、もっと撮影技術を身につけていきたいところ。欲を言えば焦点距離をあと少しでいいから伸ばしてほしいぐらい。もちろんZ9やZ800mmf/6.3などを欲しくなりますが、とても予算が足りません。まだまだD500とAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRには頑張ってもらいます。
サブカメラはRICOH GR3で、ほとんどの写真は片手で撮影しています。手ブレ補正が強力で軽量コンパクト、APS-Cセンサー搭載なので画質も満足です。
以前来た時は3月中旬でした。この時はミヤマホオジロが偶然撮れてます。こうなるとベニマシコを撮影したいと思うのですが・・・。
北本自然観察公園へのアクセスなど。
住所: 埼玉県北本市荒井5-200
電車利用の場合、JR高崎線、北本駅西口よりバスで15分くらい。「自然観察公園前」バス停下車。
駐車場あり、無料です。


2022年11月28日(月)〜2023年2月28日(火)までは、自然観察センターの設備工事と、木道改修工事がおこなわれているので、一部通行止めと、休館のためセンター内のトイレが利用できません。トイレは駐車場のトイレを利用するか、仮設トイレが設置されているのでそちらを利用できます。
また、ヨシ刈り・湿地耕転が11月29日より行われていて、12月初旬の撮影ではこれに当たりました。チェンソーなどの作業音がするため、野鳥の出が少し悪かったように思います。
*情報は変更されている場合もあります。詳細などは北本自然観察公園のホームページ等で確認してください。