「嶺御嶽神社」について調べてみると、「嶺天祖神社」、「嶺稲荷神社」、そして先日訪れた「嶺白山神社」も同様に嶺御嶽神社の兼務社であることがわかりました。
この四社は地図上ではそれほど離れていないようです。
ということで、今回は本務社である嶺御嶽神社から、嶺天祖神社、嶺稲荷神社、嶺白山神社の順番で散歩してみることにしました。
今回のカメラは SONY α7RⅢ。レンズは Carl Zeiss Batis 25mm F2 です。
写真が多いので前編と後編に分けています。
目次
- 地域の信仰を集めている嶺御嶽神社
- 江戸後期の社殿が今も残る嶺御嶽神社
- 狛犬をみてみましょう
- 手水舎
- 大田区の指定文化財になっている社殿彫刻
- 社殿の奥にある「霊神の杜」と「霊神碑」
- 境内左手にある水行堂
- 御嶽山について
- 嶺御嶽神社へのアクセス(GoogleMap)
- 嶺天祖神社(みねてんそじんじゃ)
- 禰宜舞(ねぎまい)とは
- 嶺天祖神社へのアクセス(GoogleMap)
- 使っているカメラとレンズはこちらです。
- 後編に続きます
地域の信仰を集めている嶺御嶽神社
イオンの隣に御嶽神社はあります。
嶺御嶽神社(みねおんたけじんじゃ)
正式な名称は「御嶽神社(おんたけじんじゃ)」
東京都大田区北嶺町に鎮座する神社。
この記事では、他との区別、検索する場合などから「嶺御嶽神社」としています。
嶺御嶽神社は山岳信仰のひとつ、御嶽信仰における関東の重要な神社となっています。
江戸後期の社殿が今も残る嶺御嶽神社
天文四年(1535年)頃、創祀。
現在の北嶺町、東嶺町、西嶺街の嶺町エリアを当時は嶺村といい、この村ができた同時期に創祀されたと云われています。
その後、木曽御嶽信仰の高名な行者である一山行者(いっさんぎょうじゃ)が来社し、江戸や関東地方各地からの信者が増えたそうです。
その後、天保二年(1831年)に現在の大きな社殿が建立しました。
天保といえば、江戸時代の後期(1750年ごろ〜1850年ごろ)。その当時ものが現存しているということになります。
また現在まで、地域の鎮守としての役割も強く、地域の氏子からの崇敬が篤い神社でもあります。
狛犬をみてみましょう
鳥居側の狛犬。耳のかたちが可愛らしいです。
拝殿に近いところにはオオカミの神使がいらっしゃいます。山岳信仰の神社だからでしょうか。
オオカミといえば三峯神社が思い浮かびますが、こちらのオオカミは少し優しい感じがします。
(こちらの狛犬を「狛狼」といって良いかがわからず「神使」としています。)
手水舎
2021年4月22日に訪れたのですが、コロナの影響で柄杓は置かれていませんでした。
水は流されていたので、柄杓を使わず手、口、心身を清めます。
大田区の指定文化財になっている社殿彫刻
社殿の背面、側面には和漢の物語や古事にちなんだ彫刻が施されています。この社殿彫刻は大田区の指定文化財となっています。
5分割した両端の部分の「礼」と「仁」の部分には、浦島太郎の話を題材にした彫刻があります。
側面。「義」の彫刻部分。
水を浴び心身を清める様子の彫刻があります。
社殿の奥にある「霊神の杜」と「霊神碑」
社殿の奥には、氏子崇敬者の植樹による鎮守の杜と霊神碑が一体となった聖地があります。
この霊神碑は、御嶽講の信者や、信仰心の篤い方から寄進されたもので、ここ嶺御嶽神社には36基の霊神碑があります。
御嶽信仰では、御嶽山、御山(おやま/みやま)への信仰心から、「霊神碑」を建てる風習があり、御嶽山の王滝口、黒沢口の両登山道には2万基を超える沢山の霊神碑があるそうです。
境内左手にある水行堂
社殿と同時期に建築されたそうです。
木曽御嶽を信仰する行者、信者の行場として建立。現在は神職と氏子の禊馬として使われているそうです。
水の修行は辛いと思います。。。
御嶽山について
長野県と岐阜県の県境に位置し、古くから信仰の山として知られている霊峰。
標高3,067mの独立峰で大きく裾野を広げる姿はとても雄大で美しい。また滝が多い山としても知られています。
王滝口頂上、剣ヶ峰には御嶽神社奥社が鎮座しています。本社は三岳村黒沢。
平成26年(2014年)に噴火。山頂付近にいた登山客が多数巻き込まれました。
とても痛ましい出来事です。
現在も一部に規制があり、入山には注意が必要です。
嶺御嶽神社へのアクセス(GoogleMap)
東京都大田区北嶺町37-20
嶺天祖神社(みねてんそじんじゃ)
東京都大田区西嶺町4-10
嶺御嶽神社からは、徒歩5分程度で着きます。
嶺村の村民が伊勢神宮に参拝したことから創建されたといいます。
環状八号線の建設にともない境内が半分以下になりましたが、昭和48年に本殿、鳥居、社務所を造営、その他、境内の整備も完了し現在に至っています。
環状八号線に沿いに鎮座しています。
嶺天祖神社では、伝統芸能の禰宜舞(ねぎまい)が毎年4月21日に行われるのが通例のようですが、コロナウイルスの影響により、現在は未定となっております。
禰宜舞(ねぎまい)とは
嶺天祖神社で、毎年同じ日に行われる厄払いと豊作を祈る舞。
舞が終わると、江戸時代に始まったといわれる「お湯花」という儀式にがおこなわれます。
都内では天祖神社のみで舞われていますが、白幡八幡神社の他、神奈川県川崎市のいくつかの神社で舞われています。
(コロナの影響で日程が変更、中止になる場合があります。)
白幡八幡神社へのリンクはこちら。
それほど広い境内ではありませんが、大きな木がありました。
嶺天祖神社へのアクセス(GoogleMap)
東京都大田区西嶺町4-10
嶺御嶽神社より徒歩で約5分。
使っているカメラとレンズはこちらです。
25mm(24mm)は広角で神社などの建物を写すのにおすすめです。
カメラはリニューアルしたこちらがおすすめかも。
この組み合わせのいいところは、大きすぎず、重くないところですね。
後編に続きます
後編は、嶺稲荷神社、嶺白山神社になります。