新宿御苑で撮影散歩したあとに駅へ向かっていると、たくさんの赤い幟があることに気がつきました。
そこには「雷電稲荷神社」とあります。
甲州街道のこんな駅近くに神社があるとは知りませんでした。
これも何かの縁なので、参拝させていただくとにしました。
<目次>
- 雷電稲荷神社のあるところ。
- 雷雨と白狐、源義家の伝承がある雷電稲荷神社の御由緒。
- 扁額が飾られています。
- 火炎宝珠の神紋。
- 土蔵造りの本殿。
- 拝殿脇には八角堂があります。
- 保護されている手水舎と狐像。
- いろいろあります。
- 季節によって変わる景色。
- 雷電稲荷神社へのアクセス。
- 撮影に使ったカメラとレンズ。
雷電稲荷神社のあるところ。
境内の両側がコインパーキングになっています。
甲州街道からでも、赤い幟があるので迷うことはないでしょう。新宿四丁目交差点信号の御苑側、手前になります。
都立新宿高等学校の裏手になります。
雷雨と白狐、源義家の伝承がある雷電稲荷神社の御由緒。
創建については不詳とされていますが、近くにある護本山天龍寺にゆかりがあるようです。
調べてみた資料には次のようにありました。
<引用>
源義家が奥州征伐の途中雷雨にあい、小祠の前で休んでいたところ、一匹の白狐が現われ、義家の前で三回頭を下げたところ、雷雨がたちまち止んだ。その後、村人はこの小祠を雷電神社と呼ぶようになったと伝えられる。
御神体は昭和3年(1928)に花園神社に合祀されたため、現在の雷電稲荷神社はその旧地を示すものである。境内には、不動尊の石像や力石が残されている。<引用ここまで。新宿区の文化財より。>
新宿総鎮守の花園神社に合祀されたましたが、住民によって跡地に鳥居と祠が再建され「雷電稲荷神社」としてこの地に維持されているようです。
また、雷電稲荷神社は花園神社の境外社とされています。
花園神社の大祭で担がれる神輿のひとつ、雷電神輿(平成元年に完成)はこちらの稲荷神社が由来となっているそうです。
扁額が飾られています。
飾られている扁額には四の文字のついた纏の飾りのようなものと、名前か店名なのか、何かが書かれています。左側は家紋とお名前でしょうか。
雷電稲荷神社がある新宿四丁目の氏子さんたちと関係者の方々からの奉納だと思います。
火炎宝珠の神紋。
参拝させていただくときに、とにかく目に付いて気になってしまった火炎宝珠(かえんほうじゅ)のご神紋。
雷と稲荷の組み合わせを象徴しているように見えますね(雷ではなく火炎ですが)。
花園神社の雷電神輿にも火炎宝珠が乗せられています。
土蔵造りの本殿。
本殿は土蔵造りです。
窓などはなく、中の様子はわかりません。
場所柄、防火や防盗などの意味があるのでしょうか。
しかし、新宿駅の近くで土蔵があるというのも驚きですね。
拝殿脇には八角堂があります。
幟旗には弁財天とあったので、こちらには弁財天が祀られていると思われます。
弁財天といえば神使は蛇なのですが、こちらには蛙の像が置かれていました。
ちなみに蛙は猿田彦大神の神使になります。
とはいえ、蛙には神使という役割もありますが、「蘇る」「無事に帰る」などなどダジャレ要素を持って、人を和ませながらも注意喚起をしていると僕は思います。
これはこれで良いのではないでしょうか。
保護されている手水舎と狐像。
手水舎には、一対の稲が描かれた稲紋があります。こちらは社紋になるのでしょか。
手水舎と神使の狐像には金属製の保護網がかけられています。
場所柄なのか、いたずら対策もしくはカラスやネズミなどの動物対策なのかもしれません。
こちらは保護網がかけられていません。よく見えるのでありがたいのですが、逆に心配になってしまいます。
子連れの狐像で、お顔も優しげな感じがします。
いろいろあります。
台座には所在地を示す彫りがあります。
力石だと思いますが、その力石を動かそうとしているイチョウの木が脇から育っています。
季節によって変わる景色。
僕が訪れた時には、緑の葉と赤い幟旗が目につきました。
境内には、本殿後ろにイチョウの木、参道途中に桜の木があります。
秋や春には、もっと綺麗に色づくことでしょう。
開発の続く都会にも、こうした場所はずっと残り続けて欲しいですね。
雷電稲荷神社へのアクセス。
参拝してからも、新宿御苑や有名デパートでショッピング、映画などなど、もちろん神社巡りも新宿ならいろいろ楽しめます。
撮影に使ったカメラとレンズ。
SONY α6000(ILCE-6000)にZEISS Loxia 2.8/21つけて撮影させていただきました。
どちらもコンパクトなので、大袈裟にならず静かに撮影できます。