東京都内で野鳥観察・撮影がきるところを探してみました。
そろそろ野鳥観察のシーズンということで、野鳥撮影用に望遠レンズAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを購入しました。
購入したからには、とにかく野鳥を撮りたい。しかも色々な種類を撮りたいと思います。
ということで、仕事前に野鳥撮影できたらいいなと考え、事務所がある渋谷近くで探鳥地を探してみることに。事務所から徒歩で行ける明治神宮が、野鳥スポットとして有名なのがわかりました。
<目次>
- 明治神宮で野鳥撮影。
- 明治神宮内の野鳥スポットは?
- 今回使った機材と設定。
- まずはウォーミングアップで風景をスナップ。
- 最初に会えたのはヤマガラ。
- 苑内をスナップ。望遠レンズでもそれなりに撮れます。
- 南池でカワセミを撮影できました。
- 時間があればのんびりしていきましょう。
- 御苑以外の場所も探鳥してみる。
- 林の中を覗くと小鳥がいました。
- 場所を変えて歩いていると小鳥の混群と遭遇。
- サブカメラ、SONY RX100Ⅲで撮影した清正井。
明治神宮で野鳥撮影。
事務所からも歩けますが、明治神宮はJR原宿駅を出ればすぐに参道があるほどの近さ。確かにその敷地は広く、深い森があるのは知っていましたが、野鳥が沢山いるとは知りませんでした。
明治神宮は神社です。野鳥観察や、野鳥撮影は参拝客の方々の邪魔にならないようにします。とくに大きく目立つ望遠レンズを持っての行動になりますので、人が多い場所では気をつけたいですね。
明治神宮内は全て、三脚の仕様が禁止されています。
係官の見回りもあります。撮影スポットが「撮影禁止」になってしまわないように、ルールを守って撮影したいですね。
明治神宮内の野鳥スポットは?
明治神宮内にある一番の野鳥スポットは、原宿駅から参道に入ってすぐにある御苑内です。
<明治神宮御苑>
明治神宮御苑内に入るには維持協力金500円が必要です。
明治神宮御苑の開苑時間
3月〜10月 午前9時〜午後5時
11月〜2月 午前9時〜午後4時30分
入苑は30分前まで。
(菖蒲の花の季節でも変更があるようです。コロナ禍で閉苑や開苑時間が変更になる場合があります、事前に確認をした方がいいでしょう。)
入苑料がかかりますが、良い雰囲気の場所です。
御苑以外では、小田急線参宮橋駅側に近い、北池にカモ、オシドリなど。
敷地内の北東の林内を通る道や、南西エリアの林を抜ける道にはルリビタキやキビタキ、アオジなどの小鳥類。オオタカなども見られるといいます。
今回使った機材と設定。
カメラ
Nikon D810A
レンズ
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
AI AF-S TELECONVERTER TC-14E II
という装備。
レンズはニコンの望遠ズームAFS200-500に、D810AはFX(フルサイズ)で撮影。
これにテレコンTC-14E IIはレンズの焦点距離を1.4倍するので、焦点距離は280〜700mmになります。
また、TC-14E IIは1段暗くなるので、開放F値がf/8となります。
カメラの設定はこんな感じです。
- シャッタースピードと絞りをマニュアル操作。
- ISO:AUTO(上限感度は12800)
- ホワイトバランス:AUTO1
- ピクチャーコントロール:[SD]スタンダード
- アクティブD-ライティング:標準
- ビネットコントロール:標準
- 高感度ノイズ低減:標準
RAWとjpegの同時記録。
jpegはブログ掲載用にリサイズのみ。
RAWデータは全てニコンNX-Studioで現像しています。
まずはウォーミングアップで風景をスナップ。
つつじ山で咲いている花などにレンズを向けてスナップ撮影です。
つつじの花の季節は4月から5月くらいのはずです。
二季咲きの品種なのでしょうか。
上の写真では、シャッタースピードの調整を忘れてますね。
花など、風景ならもっとシャッタースピードを遅くして、ISOや絞りを稼ぎたいところです。
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRは手ブレ補正がよく効くので、1/250でも大丈夫だと思います。
普段は100mm以下のレンズを使う方が多いので、いきなり望遠を使うと被写体との距離感、フレーミングに慣れません。
いろんなところにレンズを向けて、ウォーミングアップしました。
訪れたのは11月初旬。ところどころ紅葉がはじまっていました。
最初に会えたのはヤマガラ。
明治神宮御苑に入って、定番の清正井を見たあとは、苑内を探鳥しながら歩きます。
小さな影が枝に留まったので、見上げるとヤマガラです。
慌てて、シャッターを切るとすぐに飛び立ってしまいました。
ピントが合った写真は1枚のみ。
逆光だったので、RAW現像で調整しましたが、なんか不自然な感じになってしまいました。
苑内をスナップ。望遠レンズでもそれなりに撮れます。
このあたりはまだ紅葉していません。
全体が紅葉するのは11月下旬か12月くらいでしょうか。
でも、のんびりしていると見過ごしてしまうもの。
事務所から近いところなので、こまめに来苑したいと思いますね。
隔雲亭(かくうんてい)です。南池を眺められる位置にある数寄屋造りの木造家屋です。
カラーで撮りましたが、モノクロでもよかったかも。
これはススキだと思うのですが、オギとの見分けがイマイチできません。
もっと観察してわかるようになりたいです。
柔らかいボケ味で気に入っているAFS 200-500ですが、ちょっとだけ気に入らないところがあります。
南池の睡蓮を撮ったところですが、白い玉ねぎボケがでています。
これがけっこう目立つ。
非球面レンズで発生しやすい、ボケの中に現れる玉ねぎの断面のような輪線のボケ。これが好きになれません。
それ以外の描写については問題もなく、好きな感じなので撮り方でなんとかするしかありません。
なるべく背景を選んで、このボケが出ないようにフレーミングしたいところです。
ワイド側でも280mmです。f/16まで絞ってもパンフォーカスになりません。
ちょっと暗い場所だとすぐにISOも上がってしまうので、風景をちゃんと撮るなら三脚が欲しいところです。
*明治神宮内、御苑内では、三脚は使用できません。
南池でカワセミを撮影できました。
ベンチに座ってしばらく池を眺めていましたが、カワセミは現れず諦めかけていたところ、「キキキー」と鳴き声が聞こえました。
目視で探すも確認できません。
双眼鏡を持っていないので、レンズでピントを合わせながら、睡蓮の上を探していきます。電源を入れなくても見える一眼レフはこういうときに便利ですね。バッテリーを温存できます。
すると、遠くの棒の上にカワセミを見つけました。
700mmでも遠いので、RAW現像でトリミングして対応することにします。
SNSに投稿するならもっとアップにした方が良いでしょう。
ブログ用なので、このくらいにしておきます。
カワセミはダイブすることもなく、休んでいるようでした。
しばらくするとカワセミは違う棒の上に移動しました。
「さらに遠くに行くのか。。。」
ということでトリミングします。
個人的には、周囲の状況もわかるような写真が好きなので、トリミングするときも背景の入れ方にこだわります。
睡蓮があって、対岸には森が茂っている様子がわかるようにフレーミング。
ISOも10000とかなりの高感度域です。トリミングしすぎると画像の荒れも目立ってしまうので、このくらいが良い塩梅のようです。
時間があればのんびりしていきましょう。
カワセミが撮影できたので、他の鳥を探します。
苑内の案内図をみながらプラプラ。
案内図は、思いっきり離れて撮影できました。
紫式部が実をつけていたので野鳥が来るかと思いましたが、…来ませんでした。
花菖蒲田ではダイサギがザリガニを捕食中。
鳥を撮るときはスポット測光にしているのですが、たまに思いっきり外します。
もう少し安定すると嬉しいですね。
jpegの撮って出しを載せときます。
歩きながら、ぬかるんでいる側溝を舐めるように確認していくダイサギさん。
ターミネーターのようで、ちょっと怖い。
この後もザリガニなどを捕まえて食べてました。
御苑以外の場所も探鳥してみる。
御苑を出て、明治神宮内の他の探鳥ポイントを歩きます。
南参道から北参道に抜け、北池に来ました。
水面に秋の気配が伝わるように黄葉した景色を写り込ませ、RAW現像で強調してあります。
カイツブリもいました。
縄張りを主張しすぎて、他の水鳥から警戒されてます。
林の中を覗くと小鳥がいました。
水辺を離れ歩き出すと、チョロチョロと木の上を移動するコゲラを見つけました。
レンズを上に向けてコゲラを追っていると、いつの間にかズームが短くなっていたようです。テレ側でもロックスイッチが欲しいところです。
NX Studioのカラーコントロールポイントを使って、コゲラを自然に明るくしました。
細かく指定できるわけではありませんが、手軽に、感覚的に調整できます。
カラーコントロールポイントでは、その他コントラスト、彩度などの調整ができます。
場所を変えて歩いていると小鳥の混群と遭遇。
ヤマガラはたくさんいました。
樹々の中の鳥を撮ろうとすると、オートフォーカスが迷います。
撮影データを見ると、かなり暗かったようです。
正直、「迷う」というより「わざと違う位置にAFしてないか?」と思うほど、外す時があります。
使い物にならないので、途中からはマニュアルフォーカスでピントを合わせていました。
明治神宮に行けばヤマガラは必ず撮影できると聞きますし、かなり近くまで来るとか。
ですが、、、
すぐに後ろをむかれ飛び去られました。
なんか寂しくなります。
メジロもたくさんいました。
その他、シジュウカラも見ましたが撮影できませんでした。
冬鳥はまだまだ少ないようですね。
寒いのは苦手ですが、冬鳥は待ち遠しいですね。
サブカメラ、SONY RX100Ⅲで撮影した清正井。
SONY RX100Ⅲも持っていっています。
うっかりAFS 200-500で撮るのを忘れてしまったので、RX100Ⅲで撮った写真を載せておきます。
日本屈指のパワースポットとして知られる明治神宮。
その中で、さらに強力なパワースポットの清正井(清正の井戸)。
その湧水は毎分60Lも湧き出ているそうです。
なんでも、富士山から皇居までの龍脈上にあり、パワーの吹き出ている「龍穴」になるのだそう。
スピリチュアルな感性はないのですが、それとなくいい気を感じられる場所です。
いざというときのためにサブカメラはあると便利。
小さくて便利な頼れるカメラです。
今回の主役。デカくて重いけどお気に入り。
Zマウント版も出たら欲しくなりそうです。
テレコンはⅢ型にした方がいいです。
コーティングが違うそうです。