リコーGR3で撮影した、モノクロ写真のスナップショットをまとめてみました。
普段から持ち歩くようにしているGR3。カラーでの撮影も楽しいのですが、モノクロで撮影する写真が秀逸。日常の風景を色のない世界として描きます。
<目次>
モノクロで見た色のない世界。
樹木に寄生する植物、ヤドリギ。見上げた木の上のほうで丸くなっている部分がヤドリギです。
GR3の「ハードモノトーン」を使うと、被写体を強いコントラストで写すことができるので、ヤドリギのちょっと不思議な雰囲気を強調することができました。
どことなく異世界感も表現できて、ヤドリギを見たときの印象を表現できたように思います。
池にある、よく分からないパイプのようなものを撮ってみました。
「なんだか分からないけど気になるもの」を見つけると、とりあえず撮っておきたくなります。日常の違和感とか日常の不思議とか、そんな感覚です。
続いていく日常。
懐かしさを感じる、街の断片のような景色です。
建物と建物の間で遊んだこと。同じ外観の棟が並び、友人の家を探した記憶。踊り場にさす光。息を切らしそうになる階段。コンクリートの壁。片隅に咲く花。・・・団地を見ると幼い頃の友達を思い出します。
散歩途中で見つけた、工事のはじまった空き地だった場所。
止まっていた時間が急に動き出したようで、それまでの景色がどんなだったか思い出せなくなります。
カーブミラーが佇み、敷地の内と外を隔てているようです。
惹かれる風景。
輝く草を見つけました。
風に揺れている秋色をした草。
GR3の設定はモノトーンでしたので、モニターに映っていたのは現実とは違う白く輝く草でした。
色をなくしたことで気がつくことができた、惹きつけられる風景です。
子供の忘れ物(たぶん)がありました。
何を想像しながら集めた石なのかと、そんなことを考えながら撮影しています。
朝の早い時間、公園で面白い景色がありました。
なんだか気になる道がありました。
無性に惹きつけられました。
写真好きならわかってもらえると思いますが「ちょっとスナップでも」って、その路地に入って写真を撮って歩くことになります。
それが雰囲気のいい路地だったりした時には気分もあがりますし、自分のイメージと合わない路地だったりすると残念に思います。
「もしかしたら、ちょっと驚くような場所に出たりして」と思ったりして、ちょっとした探検気分ですよね。
都市生活でスナップする。
始発駅であり、終点でもある蒲田駅です。
そこそこ多く利用する駅で、ホームの光の感じが好きでよく写真に撮ります。
渋谷にある国立代々木競技場第二体育館です。
1964年の東京オリンピックの開催にあわせて建設されました。
設計は丹下健三さん。その一角を撮るだけでも絵になります。
どことなく時代性というか、ノスタルジックな雰囲気も併せ持っていて、撮影したくなりますね。
銀座和光の時計塔です。
このときは太陽の位置と時計塔の曲線がわかるこのアングルに惹きつけられて撮影しました。「銀座和光の時計塔」というよりも、「銀座に差す光と建築」といったイメージです。
1932年施工という歴史ある建築で銀座のシンボル的存在です。
GR3のモノクロ写真。
GR3のモノトーンの設定はいろいろありますが、今のところ「ハードモノトーン」に粒状感を+3の設定で使っています。
ちょっと癖がある設定なので、しばらく使うと飽きてしまうかもしれませんね。
*この記事中の写真は、上記設定でjpeg撮って出し。ブログ用にリサイズのみしています。
白黒写真の撮れる設定は他にもベーシックな「モノトーン」、グレー階調を重視した「ソフトモノトーン」、「ハードモノトーン」、ハードモノトーンよりもコントラストが強い「ハイコントラスト白黒」があり、それぞれパラメーターを調整できるので、自分好みに調整できます。さらには調色もできますし、フィルム時代を知っている世代としては嬉しいフィルター効果という設定もあります。
僕が参考にしているのはこちらの本になります。
電子書籍版で読んでいますが、モニターに大きく表示できて、文字も読みやすいです。
GR3はモノクロの他、カラーの設定も豊富です。
よく使うのはスタンダードとポジフィルム調ですが、ブリーチバイパスやレトロといった設定もあって、自分の求める表現に合わせて変えることもできます。
カラーのスナップ写真も撮りためて、また公開していきたいと思っています。