猫ノ目わたるブログ

風景、野鳥、花・山野草。日々、撮影した写真をもとに書いてます。

旅散歩 仕事帰りに立ち寄った、夕日に照らされる根岸神明社(SONY RX100Ⅲ)。

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仕事に行く途中、よく通る道に神社らしき建物があるのに気がつきました。

帰り道では夕日になろうとする時刻だったことから、車を停めて参拝してみることにしました。

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斜光が入った神明社。光に誘われた感あります。

<目次>

 

根岸神明社の御由緒など。

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入口近くに、御由緒の案内板がありました。

<引用>

ご縁起(歴史)

当地の古い集落の大部分は旧中山道沿いに形成されており、当社は、この集落から東に約二00メートル離れた丘陵の中腹に、氏子集落を見守るかのように鎮座している。

創建は不詳であるが、同じ中山道の旧深谷宿に鎮座する伊勢殿[いせどの]神社は、江戸期、北関東一円にお祓[はら]い大麻[たいま]を配っていた伊勢の御師三日市太夫[おんしみっかいちだゆう]の宿舎が、やがて神社として祀られるようになった。また、同じく旧上尾宿の氷川鍬[くわ]神社は、伊勢信仰の鍬神とかかわる社[やしろ]で、万治(一六五八-六一)のころに中山道沿いに村から村へ送られてきた鍬神を祀ったことに始まる。このようなことから、当社の創建の背景には、近世の御師の活発な活動によって、中山道沿いに広がっていった伊勢信仰の影響が考えられよう。

風土記稿』によれば「神明社 村の鎮座なり」とあり、明治六年四月に村社となった。その後、明治四十年六月四日に字久保入[くぼいり]の無格社鹿島社及び同稲荷二社を合祀した。

 本殿内に残る棟札によれば、大正十一年十月に本殿屋根改装及び拝殿の改装、透塀[すきべい]の新設、昭和三十七年五月に本殿屋根及び玉垣工事、境内社の改装、その他境内整備、昭和六十一年十二月に拝殿屋根の修築が行われた。

 

御際神・・・天照大御神

御祭日

・節分祭・・・2月3日 ・例際・・・7月17日

平成三十年八月

埼玉縣神社庁北足立群支部

<引用ここまで>

正式名称は「神明社」ですが、他の神社との区別のため、当記事では「根岸神明社」とさせていただきます。 

 

国道17号中山道の近くに鎮座。

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入口から見た根岸神明社

神明社の脇の道を行くと、500〜600mくらいで国道17号中山道)にでます。

中山道は、江戸時代に整備された五街道の一つ。

東京、埼玉、群馬碓氷峠から長野の軽井沢、群馬県草津、中央分水嶺鳥居峠、岐阜、滋賀を通り名古屋から京都に続くルートです。

東海道よりも長く、宿場も多くあります。

江戸時代には、伊勢神宮へ参詣に行かれるようになります。

往路では東海道を通り、復路では善光寺詣でをかねて中山道を通るのが一般的だったそうです。

 

鳥居の彫り、瑞光の差す石灯籠。

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鳥居に彫られている年号は「大正十一〜」とあるが、、、。

こちらの鳥居には「大正十一〜」とありますが、よく読めませんでした。

御由緒にありましたが、大正11年の11月に行われた本殿と拝殿の改装にあわせてに奉納されたのかもしれません。

 

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瑞光(ずいこう)が差したのか?

(レンズ由来のゴーストと呼ばれる現象です。神託的なものではありませんね。)

 写真を撮っていると夕方の斜光の関係で、ゴーストと呼ばれる虹色の光が画像に入り込んできます。

何か良いことを意味する光、瑞光。

本物を見たことはありませんが、きっと虹に似た美しい光であることは間違いないと思います。

写真用語ではゴーストと呼ばれますが、「瑞光が差している」と思うことにしています。

神明社狛犬はいませんが、石灯籠はありました。

 

御際神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。

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シンプルではありますが、左右対称の気持ちの良い拝殿。

天照大御神は、太陽を司る女神とされ、伊勢神宮の内宮に祀られています。

ご利益は、すべての願いをかなえてくださるということから、所願成就のご利益があるといわれています。

 

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コロナ感染予防のため、鈴緒が巻かれていました。

終息する兆しの見えないコロナ。

コロナとの共生が、新たな時代の一つかもしれないですね。

 

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拝殿の横から見てみると、奥には立派な本殿があることがわかります。

神明造(しんめいづくり)だと思われる本殿です。

鰹木(かつおぎ)は3本の奇数。

先端が垂直に切り落としてある、外削ぎの千木(ちぎ)です。

ということは、男神の様式となります。

ただ、屋根の鰹木と千木で男神、女神と区別しているのは、俗説との話もあるので何が本当なのかはわからず、「そういうもの」と見たものを捉えておくだけにしています。

 

神明社境内社

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拝殿の横に並ぶ境内社

あまり時間がなかったので手短に撮影しましたが、マジックアワーにこちらに来れたので綺麗に撮ることができました。

 

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草ごしの稲荷神社も、なかなかいい感じ。

この猫じゃらしのような草は、「エノコログサ」と言います。

漢字で書くと「狗尾草」。

イネ科の植物で粟(アワ)の原種にあたるそうで、食用にすることもできます。

「狗尾」は犬の尾のような形の草からついたそうです。

常駐の方がいらっしゃらないので、境内の草がやや伸びていましたが、こちらの稲荷神社の前は、雰囲気がでていい感じです。

もう少しして、秋なれば黄金色になるでしょう。

 

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天満宮・三峯社・八幡社

左の稲荷社同様に、こちらの神使像はお狐さまのようです。

中心には三峯社とあるのですが、これはこれで興味深いですね。

 

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子………(判読できず)

こちらの神使は、狛犬なのでしょうか?

お狐さまではないようで、もしや狼? いや、狛犬かな。。。

ダメージが大きいお姿ですが、それでも社を護るかのように丁寧に置かれています。

 

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一番右が鹿島社。

鹿島社です。

鹿島神宮の御際神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)。

武神と言われ、武道、スポーツの神様です。

 

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境内社全景。

 

手水舎を見させていただます。

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銅板が張られている屋根がある手水舎。

懸魚(げぎょ)もあり、木鼻(きばな)は獏鼻(ばくばな)のようです。

 

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水盤もなかなか立派なもの。

裏側の彫りを見のですが、こちらも大正の改装のときに奉納されたようです。

神紋は「三つ巴紋」で、左旋回のもの。

 

境内にある樹木。

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境内社裏手にある樹木など。

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境内の右側にある大きな木。

芽がでてきているので、これからも緑豊かに成長すると思われます。

ネット検索で神明社の画像を調べてみると、伐採前と思われる緑豊かな境内の写真が散見されました。ただ、かなり「鬱蒼とした」ともとれる感じです。

草木はすぐに育ってしまいます。

境内の治安維持、植物の手入れなどで、大掛かりな伐採がおこなわれたのではないでしょうか。

 

神職や管理の方の常駐はないようです。

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シルエットの社務所。わりと新しいと思われます。

常駐されている方はいないようです。

なので、御朱印やお札、御守りなどもいただけません。

埼玉県神社庁のwebサイト、「埼玉県の神社」によると連絡先が調神社になっていることから、調神社が兼務もしくはそれに類する関係にあるようです。

www.saitama-jinjacho.or.jp

また 2月には、周辺自治会による「合同節分祭」が開催されているようです。

調神社宮司による豆まき、お囃子奉納、などが行われることからも調神社が兼務する神社ではないかと思われます。

 

調神社(つきじんじゃ)。

調神社狛犬ではなく、神使としてうさぎの像が置かれていることで有名な神社です。

また鳥居がなく、これは調物(ちょうもつ)という、いわゆるみつぎものを納めるときのためとか、伊勢神宮への初穂をおさめるための倉庫から神社になった、などの理由で除かれたなど、特徴のある神社です。

ちなみに、調神社は「つきじんじゃ」が正しい読み方ですが、地元では「つきのみやじんじゃ」と呼ばれています。

 

神輿蔵や石碑など。

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神輿蔵のようです。

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伊勢参宮記念碑。

 

気になる神社に立ち寄ってみたこと。

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日の光が届かなくなりました。

参拝後に写真を撮らせていただきましたが、日も沈み光が届かなくなってきました。

そろそろ、帰宅しないといけません。

根岸神明社は、「神社」ではなく「社」とつきます。

「社」は、大きな神社から分霊した神を祀っている比較的規模の小さい神社のことだそう。

しかし、境内も広く定期的なお手入れもされているようで、とても気持ちの良いところです。

これからも機会があれば参拝したいと思いました。

 

根岸神明社へのアクセス。

〒336-0024 埼玉県さいたま市南区根岸1丁目23−9

 

カメラを持っていればこそ。

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SONY RX100Ⅲ(DSC-RX100M3)で撮りました。

バックの内ポケットに、そのまま突っ込んでいます。

角の部分の塗装が剥げてきてますね。

フルサイズのカメラの写りは良いものですが、いつも持ち歩いているわけではありません。

素晴らしい場所に出会えたとき、頼りになるのはコンパクトなカメラです。

動画を撮るようなこともないので、こちらで十分いい写真が撮れます。