檜原都民の森は奥多摩周遊道路沿いにある、東京都の野鳥撮影ポイントです。標高約1,000mから1,500m。ブナ林も見ることができる三頭山への登山道でもあります。ハイキングコースには野鳥観察小屋も整備されているということなので、野鳥撮影に行ってきました。
撮影機材は風景、記録用にリコーGR3、野鳥撮影用にニコンZ6IIにAF-S 300mmf4PFでテレコンTC-14EⅢをつけています。
1/2を読んでいない方はこちらもどうぞ。
<目次>
三頭沢と野鳥の森のコース、後半を歩く。
野鳥観察小屋からの登山道。
ちょっと狭くなってきました。すれ違う人も少なくなってきたように思います。
撮影しているカメラはリコーGR3。片手で撮れるので便利です。この檜原都民の森での撮影記事では、ニコンのZ6Ⅱも同様にRAW データをCaptureOne21で現像、ブログ用にリサイズして載せています。また、トリミングした場合は「トリミングあり」と撮影情報に書いています。
コースには各所で休憩がとれるようにテラスなどが用意されています。
眺めも良くて気持ちいいです。
野鳥については、たまに声はするけど姿は見えず状態が続きます。
鎖場などの難易度の高い場所はありませんでしたが、ところどころに足場の悪い場所があります。
写真は、ちょっとビビったところ。通過後に撮影。
階段が設置されてはいるものの、斜面が急で引き込まれそうになります。高所恐怖症ぎみなので、こういうところは苦手です。
ブナの路・回廊の路の分岐地点にきました。看板などが設置され、見落とさないように確認していれば、比較的歩きやすい登山道だと思いました。
「三頭沢と野鳥の森コース」は、久しぶりの山歩きで楽しかったです。
撮影機材について。
もう、野鳥は撮影できないと思って、機材ポートレートを撮りました。GR3はiPhoneSEで撮影。
GR3は手ぶれ補正も優秀で、片手で撮影できるのでとても便利。純正のソフトケースGC-11のベルトループにベルトをとおして腰につけておけば、取り出しやすく撮影、収納が簡単にできます。
本命、ミソサザイが撮れました。
「鳥は撮れなかったな・・・」
と思っていると!?
小さい、可愛い、鳴き声大きいのミソサザイに会えました!
写真では小さく写っていますが、フルサイズ420mmでこの距離。ミソサザイは小さい鳥なので、これでもかなり近い距離で会うことができました。
大きい声で鳴くというミソサザイの特徴なさえずりも聞くことができました。
本当にうれしいです。そしてその声の大きさもにもびっくりです。
尾羽を高くあげフリフリしながらさえずるミソサザイ。歩きながらさえずってます。
地味な配色で、それが保護色となり、すぐに見失いそうになります。しかし声が大きく、尾っぽのフリフリ動作も特徴的なので、すぐに見つけられます。
ミソサザイがいたのは薄暗い場所。高感度に強いニコンZ6IIの本領発揮です。暗い中でのピント合わせもAFがちゃんと食い付きます。もちろん全てのコマでピントが合っているわけではありませんが、なかなかの歩留まり。背を低くしゃがんで撮影していたので警戒心が緩んだのか、かなり近くで撮影できました。
最後はカメラに向けて、激しくさえずったキメのカットです。
コルリ、オオルリ、キビタキなども撮れたらいいなと思っていましたが、本命のミソサザイが撮れて大満足でした。
ミソサザイがいたのはここです。
分岐点をすぎて木材工芸センターにわりと近い場所。写真ではそれほど暗くは見えませんが、それなりに暗いです。少し湿気のある場所でした。
キセキレイも撮影できて大満足。
木材工芸センターの周りの木にはキセキレイがいました。
黄色いお腹だったので一瞬、キビタキかと思いましたが全然違って、キセキレイ。
レモン色が空に映えます。
冬に見たキセキレイはもっふりでしたが、シュッとしたキセキレイはとてもスマートな印象で大人な感じです。
よく見ると、くちばしに虫を数匹くわえていました。
どうやら近くに巣があるようで、何度も行き来しています。
画像を拡大して確認したところ、虫は2、3匹を一緒にくわえているようです。(ちょっとグロいので、拡大画像は控えておきます。)
キセキレイはフライングキャッチする採餌もできるということで、しばらく観察していましたが、姿を見つけるたびに、すでに虫をくわえていています。
地上にいる虫を捕まえる方が効率がいいのでしょうか。機会があったら虫を捕まえる瞬間を見たいですね。
建物の外にある柱にいたキセキレイ。これも虫をくわえています。
つがいなのか、2羽同時にいるところも見かけたので、ひなを育てているのかもしれません。
働きもののキセキレイでした。
野鳥の図鑑として使っているのはこちらの本です。手に取りやすいサイズで机のわきに置いてあります。本気で詳しく調べたいときはちょっと物足りないですが、ふつうに見る分には十分すぎる内容で、とても便利です。
下山するとお腹が空きました。
ずっと歩きだったのでお腹が空きました。
食べたのは森林館のレストランで山菜そば。五臓六腑に染み渡ります。
天ぷらと蕎麦って最高。
で、それだけでは足りなかったので、駐車場の売店で名物のみとう団子も食べてしまいました。甘辛のタレがほどよくて、ほんのり甘味の感じるだんごも美味しい。カレーパンもそうでしたが、ここの味付けは、「ほどよく」がちょうどよくて、また食べたくなる味です。
檜原都民の森へのアクセス、駐車場など。
檜原都民の森は奥多摩周遊道路沿いにあります。
駐車場は、施設に合わせて月曜日が休みになります。利用時間は季節によって変わるのでHPを確認してください。夜間の利用ができないので気をつけた方がいいでしょう。
奥多摩周遊道路は運転するととても気持ちがいい道で、バイク、自転車ともに人気のツーリングコース。ただ、カーブのキツイ峠道ですので、スピードの出し過ぎによる事故も多く、運転には十分に気をつける必要がありますね。貰い事故にも要注意です。