檜原都民の森は、奥多摩湖三頭橋から車で約20分、奥多摩周遊道路沿いにある観光施設、山岳公園です。標高は約1,000mから1,500mでブナ林がみられる山。野鳥観察小屋もあるハイキングコースが整備されているということで、野鳥撮影に行ってきました。
撮影機材は風景用にリコーGR3、野鳥用にニコンZ6IIにAF-S 300mmf4PFでテレコンTC-14EⅢをつけています。
<目次>
都民の森のカレーパン。
いきなりですが、都民の森についたら駐車場すぐにある、とちの実売店でカレーパンを食べました。
檜原都民の森といえば名物のカレーパンです。みとう団子とともにここの名物でとても美味しいです。外側はカリッと内側はモチモチの食感のパン生地に、濃いめのカレールー。ほどよいくらいにスパイスを使っているようで、後味も悪くない。ナチュラルな美味しさで、また食べたいなと思わせる味。
こちらの売店で揚げているようなので、売り切れることもあります。
売店横にある大きな地図でルートを確認。
カレーパンでカロリーを補給したら、ルートの確認です。こちらで案内板と同様の、都民の森の案内地図を貰えます。
今回は「三頭沢と野鳥の森コース」約3.4kmを歩きます。ハイカー向きとありますが、鎖場のような場所はありません。一部、足場の悪い場所もあるので注意も必要ですが、カメラ機材を持って(たすき掛けして)歩いても大丈夫でした。
森林館でも情報収集。
売店から少し坂を上がると、森林館があります。こちらでは観察できる野鳥の情報が案内されています。
たくさんの野鳥の名前が書かれています。実際、野鳥はたくさんいるようで、森林館に入る前にカケスを目撃しましたが、撮影する間も無く飛び去られてしまいました。
三頭大滝までの道。
三頭大滝までは、ウッドチップが敷かれた歩きやすい道が続きます。年配の方や子連れの方でも安心して散策できると思います。この三頭大滝で折り返す「三頭大滝コース」は、服装などカジュアルな服装でも大丈夫でしょう。ただ、標高はそれなりに高いので重ね着できるウェアなどの備えはしておいた方がいいと思います。
途中にある展望スポット。東京湾の方向を見ています。さすがに海は見えませんでした。
ここに来る途中、三頭大滝までは、野鳥の声はするものの姿は見えません。樹上の高い位置、葉っぱで見えないところにいるようでした。
三頭大滝です。新緑に囲まれて綺麗でした。
落差は約33m。解説の案内板によれば、三頭大滝のある南秋川は、檜原村本宿で北秋川と合流して、その後昭島市付近で多摩川と合流。東京湾へとつづくそうです。
滝見橋の突き当たりからふりかえってみました。
三頭大滝を撮影したのはこの橋の上。この滝見橋はその名のとおり、対岸まで行くと行き止まりになっていて、滝を見るためだけの橋になっていました。高い所が苦手なので、足がすくみます。
ここから先は登山道となります。服装などの装備が登山向きではないのであれば、折り返した方がいいと思います。
都民の森の野鳥観察小屋へ。
しばらくは三頭沢沿いの道を歩きます。
三頭大滝を見た後はすぐそばにある休憩エリアで小休止。軽食を食べて、トイレを済ませます。歩くコースによってはトイレが無い場合もあるので、地図で確認してから歩きましょう。
ちなみに、訪れたのは5月5日。思ったよりも人の出は少なかったです。
沢沿いの登山道は、とても東京都とは思えない雰囲気で空気も澄んでいました。
清々しい気持ちになります。
カツラの木です。
森の巨樹第2位。幹周りは5.7mもあるそうです。存在感がすごかったです。
秋になると「砂糖醤油を焦がしたような甘い匂いを放つ」そうです。このことから「香出ら(かづら)」と呼ばれ、カツラとなったそう。案内板にはこのように書かれているので、秋にまた来て確認してみたいと思いました。
登山道は案内板もあって、よく整備されています。
もちろん、山道なので油断をしてはいけません。目的の場所、正しいコースであることを確認して歩き出します。
野鳥観察小屋は2階建て。
都民の森の観察小屋はよく整備された2階建てです。山の中なのに凄いですね。
水は枯れていましたが沢沿いに建てられていて、時期が合えば野鳥もよく観察できそう。
トイレが無いのが残念ですが、それは求め過ぎですね。
2階に上がってみました。手元を照らすライトも個別に用意されていて充実しています。ただ、いくつか点けっぱなしなっていたので、自動で消灯するものにした方がいいと思いました(写真を撮ったあと全て消しておきました)。
2、3時間ここで野鳥が来るのを待ちたいところですが、下山後の帰宅時間を考えると無理。20分くらい休憩を兼ねて観察していましたが、野鳥は現れませんでした。
2/2へ続きます。
檜原都民の森での探鳥、前半では野鳥をまったく撮影できませんでした。
唯一、姿を見れたのはカケスのみ。たすき掛けにしたニコンZ6II、300mmf4PFは活躍できませんでした。この組み合わせは比較的軽量、コンパクトなので山歩きでも大丈夫です。今日は「もう野鳥は無理かな」と諦めていましたが、最後にミソサザイとキセキレイを撮影できたので、そのあたりのことは2/2で書いています。
東京都内で野鳥撮影ができるポイントを探していました。今回は都内といっても山になってしまいましたが、探鳥地さがしに使っているのはこの本です。
この本の中では、各探鳥地ごとに「撮影ガイド」が書かれていて、推奨するレンズの焦点距離などがわかります。はじめての場所では、どの程度の装備を持っていけばいいのか分からないことが多いので、とても役立っています。
2/2へはこちらから。