埼玉県川越市にある探鳥地、伊佐沼に野鳥撮影に行ってきました。訪れたのは9月末。蓮の花はもう終わっていました。ちょっと時期を外したかなと思いましたが、野鳥はそれなりに見つけることができました。
<目次>
伊佐沼について。
埼玉県にある伊佐沼(いさぬま)は、1周約2.4kmで県内では最大の沼になります。農業用水の調整池でもあるので、4〜8月にかけては水位が高くなるそう。時期によって桜並木と古代蓮の花が楽しむことができるようです。
9月からの秋の渡りの時期にはシギ、チドリ類、アジサシなどを見ることができるそうですが、アジサシは姿を見ませんでした。一番目についたのはダイサギ。池にある浮島をサギたちが寝ぐらにしているようでした。
伊佐沼で観察できた野鳥。
ミサゴ。
駐車場に車を停めて、池に近寄ると旋回している猛禽を見つけました。
はじめてミサゴを見ました。すぐには鳥種を認識できず、カメラの設定を慌ててやりました。
トリミングなしだと、このくらいの大きさでしか撮影できません。
どのくらいの頻度でミサゴが姿を見せるかはわかりません。たまたまだったのか、よく現れるのか。季節的なものなのか・・・。
魚を好んで捕食する猛禽類のミサゴ。
上空から飛び込み、水面近くにいる魚を足で捕まえそのまま飛び去っていくという鳥です。
どうにか撮影できた写真を確認すると、たしかに魚を掴んで飛び去っていくところを写すことができていました。
よく言われている「魚雷持ち」のようです。
突然のミサゴの出現に驚きました。せっかくのチャンスでしたが、まともに撮れませんでした。残念。
このあと3時間くらいは伊佐沼にいたのですが、ミサゴはもう現れませんでした。
チドリ類の幼鳥?。
比較的近くによってきてくれるチドリ類の幼鳥。
クチバシが短めなことを理由に、コチドリなのではないかと考えていますが確証はありません。
鳥までの距離が遠く感じたので、テレコンをTC-17EIIに替えて撮影しました。それでもトリミングしています。
これだったら、TC-14EⅢのままでトリミングした方がいいかもしれません。機材をあれこれ試すより、もっと撮影に集中するべきですね。
セイタカシギ。
座って休んでいたセイタカシギがやっと立ち上がってくれました。
トリミングなしだと、このくらいの大きさに写せます。
この日、伊佐沼で確認できたセイタカシギは2羽。もう1羽シギ類がいるようですが判別できません。
北側の古代蓮のエリアにある木道から撮影しましたが、かなり遠い。久々にお気に入りの鳥、セイタカシギが見れたのに残念です。
木道はL字になっていて角のところがテラスのように少し広くなっています。ここからセイタカシギを見ていました。人の通りが少なければ三脚も使えると思います。
カイツブリ。
何か飛んできたなと思ったらカイツブリでした。もうすぐ着水というところです。カイツブリの飛ぶところはあまり見たことがなかったので慌ててシャッターを切ります。
カイツブリはカモ類などよりも脚が体の後方についているからでしょう、ユーモラスな体型に見えますね。足の弁足を見ることができました。
ダイサギ、コサギ、カルガモたち。
ダイサギはたくさんいました。ちょっとびっくりするくらい。コサギもそれなりにいましたが、そのほかにもアオサギとカワウも見ることができました。
サギたちに混じってカルガモもいました。
伊佐沼は水鳥の越冬地・中継地になっているので、これからたくさんの水鳥たちがやってくるでしょう。とても楽しみです。
カワセミ。
ちょっと離れたところにカワセミを見つけました。休んでいるようです。胸の部分にくすみがあるので若い個体だと思われます。
もう少し早い時期にきていれば、蓮の花にとまるカワセミが見れたのかもしれませんね。カワセミは通年、見ることができるそうです。
しばらく待っていましたが、このままの状態。もう魚を獲ったあとなのでしょうか。
伊佐沼の諸情報。
駐車場は2カ所。大きく看板が出ているわけではないので、停めるときにちょっと不安です。よく見るとわかるので、安全運転で見つけてください。
トイレは隣接する伊勢沼公園のほか、いくつかありますので心配ないでしょう。
伊佐沼での野鳥撮影の機材。
今回はNikon D500にテレコンとAF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VRで撮影しましたが、野鳥までの距離がとても遠く感じました。トリミング前提でももう少し焦点距離がほしいところです。
時期的に水位が下がっていて、それに合わせて鳥たちも岸から遠くにいたのかもしれませんね。水が多くなる夏場はこのくらいのレンズでも大丈夫かもしれません。
参考にした探鳥値ガイド。
伊佐沼についてはこちらの本にも載っていたので、とても参考になりした。他にもたくさんの探鳥地が載っているので、手放せません。