4月中旬に東高根森林公園へ探鳥に行ってきました。この頃は、冬鳥はいなくなり、夏鳥の到来にはまだ早い、ちょっと野鳥が少ない時期。撮影できたのはシロハラだけでした。
ちょっと残念でしたが園内には春の草花がたくさん咲いています。今回は鳥だけではなく花にもレンズを向けてみました。
<目次>
- 東高根森林公園の駐車場は平日なら無料。
- 木道階段の改修工事が完了。
- ザリガニ釣りのシーズンには少し早いようです。
- レンジャクの観察時期は過ぎてしまっているようです。
- 好奇心の強いシロハラが至近距離で撮影できた。
- たくさんの春の花が咲いていました。
- 東高根森林公園について。
東高根森林公園の駐車場は平日なら無料。
国道246号線をよく使うので、アクセスしやすく平日は駐車場が無料というのがつい寄ってしまう理由です。
また東高根森林公園の広さは、1時間もあれば一周できるくらいなので、写真を撮りながらゆっくり散歩したとしても2時間くらいの所要時間となります。
家にそのまま帰るには少し早いときなどに寄ってしまう場所になります。
木道階段の改修工事が完了。
ユリ園の横を通る木道階段の改修工事が完了していました。
幅も広くしっかりとした造りの木道階段です。安心して歩けるので嬉しいですね。
写真を撮影する身としては、もう少し地表面に近い床面の方がいいのですが、地面からの湿気を考えるとこのくらいの高さは必要なのかもしれませんね。
新しくなった木道階段の左斜面に花を咲かせていた碇草(イカリソウ)です。ちょうど開花時期(4月〜5月)に重なっていました。碇草は薬草としても知られているそうです。
また品種が多く形、色とも多彩で人気の山野草でもあります。
山地の半日陰に生える、暑さ寒さに強い多年草だそうです。
ザリガニ釣りのシーズンには少し早いようです。
ザリガニ釣りに来ていると思われる親子連れを見かけましたが、捕まえている様子はみられません。もしかしたら取り尽くされているではと思いましたが、アメリカザリガニは侵略性の強い特定外来生物に指定されているので、多少数を減らしてもすぐに増えてしまうでしょう。
調べてみると、ザリガニ釣りの時期は夏から秋頃までだそうで、まだ少し早いようです。ザリガニ釣りのシーズンはこれからのようですね。子供達に楽しんでもらいながら駆除をすすめてもらいたいものです。
レンジャクの観察時期は過ぎてしまっているようです。
東高根森林公園はレンジャクで有名ですが、気配すらありませんでした。
レンジャクの観察時期は2〜3月頃なので、ちょっと遅かったですね。淡い期待のもと探鳥してみましたが空振りです。
ネットなどの情報を調べてみたのですが、今年はレンジャクがやってきたという話は今のところ見つかりません。ちなみに2021年は、2月頃から3月にかけて撮影できたようです。
好奇心の強いシロハラが至近距離で撮影できた。
古代芝生広場のシラカシ林を抜ける木道階段の近くです。
不意にシロハラが目の前に歩いて出てきたので、しゃがんでジッとして様子見してみました。
こちらに興味があるらしく、食べ物を探しながらもこちらを観察しているようです。
僕の方は、やっと現れた野鳥(シロハラ)をなんとか写真に撮りたいので、ベストタイミングを探りながらシャッターを押していました。
この記事中の写真はシロハラを含め全てトリミングしていません(GR3の写真も)。
テレコンTC-17EIIをつけた300mmf4PFでフルサイズ510mm(EXIFでは500mm)です。ボディはD810。
このシロハラ、採餌よりもこちら(レンズ?)が気になるようでどんどん近づいて来ました。こんな近くでシロハラを観察できたのははじめてです。
動けません。。。
木の枝などに隠れながらも、近づいて来ます。
「ち、近いよ〜」と心の中で嬉しい声をあげてます。
アイリングが本当に可愛い。シロハラが好きになりました。
この写真が一番近寄って来たものになります。
野鳥図鑑などで「好奇心が旺盛」と書いているのを見たことがありませんので、こういう性格の個体だったようです。
そして急に飽きて、歩きながら去って行きました。
シロハラさんありがとう。
足が痺れてしまいました。
たくさんの春の花が咲いていました。
シャガはよく見ました。
園内でよく見かけたシャガの花。
シャガの花は一日花(いちにちばな)で、朝に咲いて夕方には萎んでしまいます。花を多く咲かせるのである程度の期間は花を楽しめるそう。
多年草で開花時期は4〜5月です。
レンゲソウが咲いていました。
とても綺麗な色で美しく感じます。
子供のころは田んぼなどで見た記憶があります。
そうしたレンゲ田やレンゲ野は最近ではほとんど見かけません。さまざまな要因で田植えのサイクルとレンゲソウの開花サイクルがズレたり、化学肥料が普及したためで、緑肥(りょくひ)として使われなくなったので植えられることも無くなったそうです。
花の名前は、ちゃんとメモしておくべきでした。
この花の名前がわかりません。。。
黄花の雪割草なのか? キンポウゲなのか? それとも一重ヤマブキか?
Googleレンズ等を使っても納得できる名前が出て来ません。
結局、いろいろ調べてみるのですが確定できませんでした。やはり撮った時にちゃんと名板を記録しておくべきでしたね。でも確か名板のようなものは無かったような。。。
野鳥の名前を調べるのも大変ですが、花の名前はもっと難しいですね。
八重山吹(ヤエヤマブキ)と和歌。
実家の近くに咲いていたので八重の山吹に親しみがあります。
バラ科の落葉低木で八重山吹のほか、一重山吹や菊咲き山吹などがあるそうです。
山吹といえば太田道灌と八重山吹の話が有名ですが、個人的には万葉集にある、
花咲きて実はならねども長き日に
思ほゆるかも山吹の花
が好きですね。
この歌にあるように、八重山吹には実ができません。ちょっと切ない感じの思いが伝わってきますね。
一重の山吹は実をつけるようです。
牡丹桜(八重桜)かな。
正確な名前のわからない桜です。名板がなかったと思うんですけどね。。。
ちゃんと探すべきでした。桜の種類は多岐にわたっているので、牡丹桜とひとことで言ってもいろいろな種類があります。似ているような別の名前の桜も多く、素人判断で特定するのはかなり難しいです。
東高根森林公園内では、他の桜はすでに散っていたので、これで今年の桜は見納めだと思います。
牡丹桜の開花時期は4月から5月上旬まで。桜としては遅めの開花時期だそうです。
トリカブトに似た葉を持つニリンソウ。
4月〜6月にかけて開花します。半日陰の湿った場所を好み、地下茎で増えるそうです。
ニリンソウは山菜としても知られていますが、新芽が猛毒を持つトリカブトと似ているので注意が必要です。
ヤマブキソウも咲いていました。
比較的明るい場所を好む植物と解説されることが多いヤマブキソウですが、日差しが強すぎるのか、ちょっとしんなりしています。
開花時期は4月〜6月。花が山吹に似ているのでその名が付いたそうです。
ヤマブキの花びらは5片。ヤマブキソウは4片となります。
山吹とは科も違うため分類上は大きく違う植物だそうです。
東高根森林公園について。
東高根森林公園は都心からもアクセスしやすい緑豊かな公園で、シラカシ林、湿性植物園、古代植物園など野鳥観察にも適した環境が整備されています。国道246線から利用しやすく駐車場もあるので、カメラ機材を持っての来園にも便利です。
いつ訪れてもたくさんの山野草が目を楽しませてくれます。
この記事に載せた花以外にもたくさんの花が咲いていました。野鳥が観察しづらい時期ですが、足元に目を向ければたくさんの美しい花が咲いていました。